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書評『踏み出したら「おはよう。」が聴こえる』

1. 紹介

 本日は、『この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。』と言う素敵な作品を完読しましたので、先哲の作品や、今執筆中の拙作等を交えて、書評させて頂きます。まずは、以下の通り著者と作品をご紹介させて頂きます。

「待って! 行かないで!」

あの日、そう言っていたら
あなたは今も私の隣にいてくれたのかな?

この桜の花びらが舞う駅までの道を
今も一緒に歩いていられたのかな?

一歩踏み出す私を、今も想ってくれていますか――――?

踏み出したら「おはよう。」が聴こえる | 野いちご - 無料で読めるケータイ小説・恋愛小説 (no-ichigo.jp)

2. 本書の書評

 この小説は、新卒社会人男性の「花崎 律」と大学生四年生の「美耶」が主人公の小説であり、二人の出会いに、小さなすれ違い、そして衝撃的な別れが描かれた短編の恋愛小説です。

 まず何よりも、衝撃的な別れに自分は(…はい?!)と、本当に驚きました。しかし、この恋愛小説の結末は、実際のところ、どの国でも、そして何時でも何処で必ず起きている、現実の悲劇なのです。

 さて、懐かしむ・顧みる・追慕する…形式の物質世界では不可逆でも、精神世界では、可逆できる精神活動、私達は、この活動を以て永遠に二度と会えない愛する大切な人や、決して会うことの無い、存在していた人達・未だに存在していない人達と、一方的にして片思いではあるものの、悲しくも美しく、そして虚しくも楽しく接するのである。そして、変わり続けながらも同一であり続ける「想い」にして「愛」…それを時間の流れと共に、洗練し続けて、私達は自分自身の人生と、その後に交流する人々や出会う人々とまた新しい善き思い出を創っていくのであろう…

ものは変化するのになぜ同一でありうるのか。「テセウスの船」や「粘土と像」といったパラドックスから、相対性理論やタイムトラベルなど、多彩な問題設定で対立する諸理論を精査、独自の時間論を提唱する若き俊英のアメリカ哲学会賞受賞作。現代の形而上学を知るのに不可欠な「用語解説」を付す。

世界=内=存在の本来的な在り方
存在の意味を問い直し、固有の可能性としての死に先駆けることで、良心と歴史に添った本来的な生を提示する西欧哲学の金字塔。

 そして、交通政策の重要性を、改めて痛感しました。いずれ自分も、こうした応用科学をも研究することを、改めて志しました。

 交通は、とても身近なものです。敷地の外を人や車などが移動することを「交通」と定義するならば、ほとんどの人が毎日のように交通を行っているはずです。仮に家を一歩も出ない日でも、宅配便が荷物を届けてくれたとしたら、宅配便業者による交通の恩恵を受けたことになります。宅配便が届かない日でも、表通りを通るトラックの騒音がうるさいと感じたら、交通からの影響を受けたことになります。
 このように、誰にとっても当たり前のような交通の世界なのですが、ひとたび、渋滞を解消しようとか、交通事故をなくそうとか、あるいは道路や鉄道の計画を立てようとかいったことを考えると、とたんに専門性のきわめて高い分野になります。本書が主に扱う道路交通に関しては、「交通工学」や「交通計画」という名前の講義が工学部の主に土木系の学科で講義されています。
 本書は、これから「交通工学」や「交通計画」を専門的に学ぼうとする学生に、「身近な交通」からの橋渡しをすることを目指して書かれました。ここで書いてあることを「読んで学んで」頂ければ、講義で学ぶことの意味や意義が理解できるように、入門的な内容をさらにかみ砕いて記述したつもりです。
 また、現今、交通分野が大きな変革を遂げつつあり、ICT の急激な進展に伴い、ビッグデータの活用など、交通調査の内容や手法がすでに大きく変貌しました。そのことはまた、交通計画自体の変革ももたらしています。交通工学の分野においても、平面交差点の計画設計手法や生活道路対策など、著しい進展が見られた分野がいくつも存在します。さらに、歩行者や自転車の扱いをはじめとする、「人中心」のみちづくりの方向性が完全に定着するに至っています。
 今回の改訂ではこれらを踏まえ、執筆陣に新たに若手に加わってもらい、世の中の動きに敏感に対応するように努めたつもりです。できるだけ多くの方にお読みいただき、ご批判を仰ぎたく思う次第です。

 そして、時間を越えて、相手のことを想う、いわゆる「深謀遠慮」もまた、愛の結実と言えるのではないでしょうか?

気鋭の哲学者が仔オオカミと出会い、共に生活しその死を看取るまでの驚異の報告。野生に触発されて著者は思考を深め、人間についての見方を一変させる思想を結実させる。

 現在、拙作『ヴェネツィア共和国の神君 我等の親愛なる元首ドージェの遺徳』でも、前述のことについて著述しております。

 しかし不幸中の幸い、私達は元首の仁恵を誠に体得しては、元首が成して下さった道を誠に継承して、元首の遺徳を誠に学修することが出来、そしてまだなんとか辛うじて生きているので、志を以て、この書物を著述して後世に遺し、後世の、懐疑心や批判的思考に挑戦意欲に満ち溢れた知的な新進気鋭の紳士淑女の方々が学習して下さることを、切に願っております。

序 文 我等の親愛なる元首と私達「十人委員会」

3 結語

 愛は、愛する大切な生者と善く幸せに時間を共にするだけではなく、愛する大切な死者と、「外の時間」を超越した豊かな「内の時間」を以て、独りながらも共に、一方的ながらも多様に、そして悲しくも幸せに、過ごす偉力ではないでしょうか?この小説の書評を通じて、そう感慨深く思いました。

 浅野夕雪さん、素敵な作品、深謝します。

皆さんも是非ご覧くださいませ!

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。