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フラって何?太古の昔から送り届けられたタイムカプセル。

「自然のさまざまな動きを身体に取り入れて、響き合って踊る。足からは大地のマナ(エネルギー)が吸い上げられ、踊り手の中で一体となって手から天へと放出される。フラの踊り手は、まるで巫女のような存在。」

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フラと聞いて、何を連想しますか?

ハイビスカス、アロハシャツ、レイ、観光地のショー、などなど・・・

南国の華やかで、ちょっと観光色の強いダンス、という印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

ところが一歩、フラの世界に足を踏み入れてみると・・・・。

神話、歴史、祈り、自然との調和、瞑想、伝承療法などなど・・・

古代の海洋民族、古代ポリネシアンたちが自然と共に生きてきた宇宙観そのものが、そこにギュッと凝縮されていることが見えてきます。

そしてフラの扉を開くほどに、自然と共に生きるその体験が積み重なり、Hula is lifeと言われるように生き方そのものとなっていきます。

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日本のフラ人口はハワイのそれよりもはるかに多いと言われています。

日本にはもともと八百万神(やおろずのかみ)と言われる自然崇拝があり、山や川、海、火、雨、風、雷などの自然が自分たちを守り、時には祟りを起こす畏れ多い存在だと考えられてきました。ハワイの自然崇拝の中から生まれた文化を受け入れる土壌がもともとあったのでしょう。

またポリネシアンたちの言語と日本の言語には共通するものも多くあります。大陸から台湾を経て海を渡った海の民たちが、その後沖縄から日本へ、またフィリピンからサモア、タヒチからハワイへと渡っていったとも言われており、古い血のつながりがわたしたちを呼び寄せているのかもしれません。

日本では縄文時代までは自然崇拝を中心とした文化でしたが、その後大陸から稲作が入ってきて定住・所有の価値観が生まれ、自然と共に生きていたころの神話は失われてしまいました。

それでも60年くらい前までは日本の里や村の中に自然崇拝の文化は残り、盆踊りや祭りなど自然と一体になる踊りも存在していましたが、戦後の急激な都市化で今ではその形跡はほとんど消えてしまいました。

ハワイでは250年前にキャプテンクックがやってくるまでは、太平洋の孤島の中で自然崇拝の文化がそのまま温存されていました。その後は日本と同じように西洋化が進みますが、1970年代に文化復興運動が起こり、フラを始めとする古代からの文化が守られることになりました。

古代からのタイムカプセルのようにして届けられたフラの様々な伝承が明らかにされていき、ハワイの人々はもちろん、日本を始め世界中の人々が魅了されました。

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文字を持たない時代に、ダイナミックな大自然と共に生きてきた人々の叡智。

神への祈りや神話、歴史や叙事詩を、チャントと呼ばれる詠唱にして、時にはリズムをつけて、身体表現を行い、森羅万象とつながる喜びの中で生きるためのメソッドがそこにはありました。

これらの中でも身体表現・踊りの部分を主にフラと呼びますが、神への祈りでもあり、神や自然と交信する手段でもあり、またマナと呼ばれるエネルギーを高める鍛錬の方法でもあり、フラには様々な側面があると言われています。

この古代からの贈り物を現代に生きるわたしたちはどう受け取ればよいのでしょうか。

新しいものをより多く、より早く手に入れることが幸せ、という価値観では、地球が何個あっても足りないことがわかってきた今。

孤島の限られた資源を、無限の宇宙として捉えて生きてきた智恵を、私たち自身のプリミティブな感覚、the sence of primitiveを取り戻すお手本にしていくことはできないでしょうか。

身体そのものを研ぎ澄ましていくフラの本格的なレッスンはもちろんですが、その考え方や心の持ち方を取り入れるだけでも、自然と共に生きる感覚やその喜びを少しずつ思い出していくこともできるはず。

そう、プリミティブな感覚は生まれた時からすでにわたしたちに備わっているものだから。何かを身につけるというよりも、何かを脱ぎ捨てていく心持ちがよいのかもしれませんね。

ヴィフラでも一つずつ、そのメソッドをご紹介していきます。


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