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<MV解説>Mr.childrenが新曲「Your Song」で出した答えと課題。

シーズン野田と申すものです。

毎回個人の情報を垂れ流しつづけ、先週はついに伯母と母の顔までバレている映像を公開してしまいました。

家族に見つかったら殺されそうなので、早々非公開にしたいと思います。

さて、今回はその点を反省して、最大限自分の趣味嗜好にとらわれない冷静な目線でnoteを更新したいと思います。

今回ご紹介する映像はこちらです。

ミスチルの新曲「Your Song」のMVです!

ミスチルだーーーーーーーすいき!!!

たまたま、本当にたまたま冷静な目線と趣味嗜好がかぶってしまいました。すいません。かぶったのだから仕方ない。

この曲は先日発売されたMr.childrenのニューアルバム「重力と呼吸」のリード曲で、リリースよりも先行して発表されました。

ただミスチル4人が歌っているという何のひねりもないMVで、ファンにとってはこのひねりのない映像スタイルが歓迎されます。たくさんミスチルが映ってる!ということが何よりも重要なのです。例えば個性を発揮するドラマ仕立てのMVって、コンテンツそのものは面白いとしてもアーテイストが出てこない故にファンをがっかりさせることがあります。

実際にミスチルのMVもミスチルが登場しない作品は、よほど面白くないとちょっとしたフラストレーションになったりして金も払ってないのに金返せと言いたくなる。でも、面白くなくても桜井さんが映って熱唱しているだけでファンにとっては価値あるものとなり歓迎されるのです。そもそもミスチルレベルになると、ただ彼らが出演しているだけでPRになるので、変に作家性を出した、例えば「全編1カット」とかにした作り手側からの実験的PR要素は必要がありません。必要がないというだけでもちろん、かつてのミスチルがそれをやる意味はイメージ戦略としては大いにありますが、今更ミスチルのPVで面白いものをファンは求めてなかったりします。

さて、先ほど挙げたYor SongのMVなのですが、がっつりとただ素直にミスチルの4人が映っている、ファンにとっては最高のMVです。

しかし、ミスチルファンじゃない人からしたら  OK GoのMVの方が面白いと感じると思います。なぜなら、映像ギミックがすごいからそもそもコンテンツとして面白い。実際自分もOK Goの曲とか全然しらないし、いまも知らないけれどMVはチェックしてます。

作家としてもミスチルのMVを担当するといった場合、注目度も高いので、やりがいもあることでしょうが、作家性を出しすぎると、単純に桜井さんの歌う姿が見たいファンを怒らせかねません。

この葛藤にどう折り合いをつけるか。

そこに、今回ミスチルの新曲「Your Song」はとある答えを出したのです。

MVを2種類作る!!

実に単純!シンプルです。

ファンを喜ばせるミスチルがただ歌う作品と、作家がやりたい独立したコンテンツをそれぞれ作ればいいのです。

そして、それがこちらの作品。

曲は同じですが、ドラマ仕立てとなっています。

この作品のすごいところは、どうせミスチルがでないんだろうなぁと思わせといてしっかりと登場する点です。しかも路上ミュージシャン!

ただのドラマ仕立てだと思っていたのにミスチルが出てる!!このことに多くファンが歓喜したことでしょう。2重にファンを喜ばせる仕掛けになっているわけです。

しかもそのことでコンテンツが弱まるかといえばそんなこともなく、ミスチルが出ているというしっかりとしたドラマになっているのが憎い。しかも、ミスチルバージョンのMVとのつながりも垣間見え、妙な広がりも生まれている。

この2本の<ファン向け>と<一般向け>のMVを撮っちまえという流れは今後ますます加速すると思います。

なぜなら、クオリティの高い映像コンテンツを低予算で作れるようになったからです。

質か量、ではなく、量も質もという時代になりつつある今、我々クリエイターにもっとも必要なのは技術でも営業力でも企画でもありません。

情熱です!!!






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