#私が見たゆめのせかい「きっと君を探してしまう」
ゆめのさんの作品「きっと君を探してしまう」を見たときに感じた既視感。
とても穏やかで、それでいて懐かしくて…。
今から約20年前。気がつくと、この夜空の中に私はいた。
暖かい風が吹く、とても静かな夜で。
屋敷林に囲まれた山居村の上空を、身ひとつで低空飛行していた。
ここを飛ぶのはもう、何度目になるのだろう。
眼科に見える屋敷林からは
深夜というにはまだ早い時分だったのかもしれないけれど
人の気配も営みも消え失せ
只々、静寂が闇を包み込む。
でもそこには無とは違う
人々の思いやりや血流の
温かさを含んでいて。
そんな夜空を飛んでいたんだ。
ただ、あてもなく。
上空に行きたかったら
体の向きを変えるだけ。
自分の意思だけで
どこへだって飛べる。
そう、まるでそれは
自分の魂の片割れである
ツインレイを探しているように。
あれから長い年月が経ち
もう夢を見ることはなくなったのだけれど
以前、テレビでやっていた「天気の子」の予告を観ながら不意に
あの、夜空をリアルに飛んでいる記憶が蘇り
そのとき、私の思考に入ってきたのは
「龍の記憶」
という言葉。
嗚呼、そうだったのか。
すべてが腑に落ち、つながった。
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