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「公務員はオワコン」失業保険が無い!

市役所への退職届は7月31日付で提出済みなので、後は建前の辞令を受け取るだけです。8月1日からは、ガチの無職です!


ショックン(職業訓練学校)には10月1日付けで入学予定なので、8月と9月は丸々、無職です。専業主婦の妻がいて、4歳の娘と2歳の息子がいるのに(!)です。

僕の決断への客観的な評価は色々あると思いますが、僕自身は満足しています。まあ、不満足でも退職届はすでに総務課へ提出したので、後戻りはできないんですけどね(笑)。

僕の心情をグダグダ書いていても仕方ないので(言いたいことはタップリありますが)、客観的事実をお伝えしていきますね(^^♪

①失業保険がない

「公務員」という「職業」は制度設計で非常識な点が多々ありますが、

その顕著な例が、「失業保険が無い」です。

上記2つの記事を解説しますので、お付き合いくださいね(^^♪

>自己都合を理由とした20代の国家公務員総合職の退職者数が2019年度に87人に上ったとの調査結果を、内閣人事局がまとめたことが19日分かった。6年前の21人から4倍超の増加

「総合職」とは過去の「国家公務員1種試験」に合格した方々です。キャリア組です。無試験で、出世できます。

僕の従兄弟は、農林水産省のキャリア組です。彼の経験を聞きましょう。

「霞ヶ関のキャリア組は、徹底した東大閥です。それも試験区分が『法律』『政治』で合格しないと、上に行けません。私は千葉大学農学部から、『農業』の試験枠で入省しました。この時点で、出世は”詰み”です」

「キャリア組」と一口で言っても、色々あるようですね。

「私は国家二種で入省し、1年間勉強して、1種に合格しました。キャリア組は徹底した上下社会(入省年次がモノを言う)なので、一年の遅れが命とりになります」

働きながら勉強した努力は、1ミリも評価されないようです。では本筋の、「国家公務員上級はなぜ辞めるのか?」を説明してもらいましょう。

「国会前は、本省で泊まり込みの日々が始まります。一度も自宅に帰りません。妻と幼い娘に会いたい。せめて、娘の寝顔は見たいのです」

国会審議における国家公務員の疲弊については、下記のニュースが分かりやすいです(^^♪


「公務員は9時5時なんでしょ? 楽してるよね~」と思っている方、それは大間違いです。私が勤めていた市役所では、「お茶当番」なる代物がありました。早めに出勤し、課員全員の「お茶をコップに入れて配る」という、時代錯誤も甚だしい「労働」です。さらに、残業は当たり前。公務員はタイムカードも無いため、サービス残業は当たり前です。

市役所勤務経験がある方なら「それ、それ!」と共感してもらえる重労働に「選挙事務」があります。不在者投票の間は、担当になった職員は毎日、夜遅くまで残業です。さらに、投票日にいたっては、

「土曜日は、投票日の準備。投票日本番(日曜日)は、朝5時に集合せよ!」と号令がかかります。

さらに、投票が終わっても、選挙事務は終わりません。「開披」と呼ばれる「投票結果」の集計業務があるからです。

僕が勤める市役所では、21時から運動公園の体育館で「開披」作業が始まります。午前3時か4時に起床し、23時にやっと、解放されます。翌日は月曜日なので、休みなく働くことになります。

さらに「庶務」と呼ばれる「選挙事務をマネジメント」する立場になると、立会人のお願いに走り回り、投票当日は午前3時起きです。地獄、です。

選挙事務は、ある程度、手当がつきます。この額は国政と地方で異なります。

僕の自治体では、「選挙管理委員会」を総務課職員が担います。「選挙管理委員会」の辞令を受けた同僚の声を、ご紹介しますね(^^♪

「選挙管理委員会を勤めると、一生分の残業代が手に入ります。けれど私は二度と、やりたくありません。寿命を削りたくありません!」

キッパリ言われました(;^ω^)。「選挙管理委員会」になると、寝る暇すら、無いそうです。これは、各補助金事業が行われたときも同じです。補助金事業が決まると、行政の最前線である市役所にシワ寄せが来ます。辞令が発動され、補助金チームになった職員は選挙事務に準じるほど、社畜を強要されます。

公務員が厳しいのは、「潰しがきかない」ことです。民間企業からは、

>「指示がないと動けない」「営業経験がない」「office(パソコンソフト)が使えない」「融通が利かない」「利益優先を理解していない」

と烙印を押され、再就職において、面接まで進めないほどです。うん、耳が痛い(;^ω^)。

若者達は、次のことを分かっています。

「終身雇用は、もう日本には無い。それは、公務員も同じだ」

「50代になって役所を退職しても、再就職できない」

「人間関係に疲れた(市役所でも軍隊バリの階級社会です)」

特に、私が多く見聞きするのは、下記です。

「成果を出しても、出さない40代・50代の方が、給料が上。やってられない」

むしろ仕事をすると『尖った奴』と見なされ、出る杭を打ちにやって来ます。

優秀な若者ほど、公務員を辞めます。優秀な若者ほど起業して、公務員になりません。今の日本において「行政」ほど持続不可能な分野はありません

退職しても失業保険が無いため、若者の公務員離れは深刻です。役所にブラ下がっている中年以上の職員は、何を考えているのでしょうか?

別の機会に説明しますが、定年まで働いても、退職金で食べていくことはできません。定年退職した職員の人数分、天下り先が確保されているわけでもありません。

公務員になって、「学び直しの場」「第二の人生」のため、失業保険の導入を強くすすめます。

※最後までご覧いただき、ありがとうございました(^^♪




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