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ルーブリックを活用した実践

 今日は自分のルーブリックを使った実践を紹介させていただきます。もしなにかご助言・ご指摘がありましたらコメントをお願いします。来年度からの使用に向けてじっくり準備を進めてきたので、最新版はこちらの写真とは違う感じですが、今年度のスタートじはこのような感じでした。今見ると、突っ込みどころが満載です。反省。。。

 まず、自分はルーブリックをただの評価基準としてではなく、児童がゴールとして利用することと、指導者が単元のイメージを明確にすることを目的に使っています。これが大前提としてあります。詳しい先行事例などについては後日アップしていきます。

 児童がゴールとして利用ために、ルーブリックをただ提示するのではなく、単元1回目の授業でB基準を提示し、A基準を一緒に考える活動を行います。全部を行うと時間的にきついため、思考・判断・表現のみを一緒に考えます。理由はいくつかありますが、大きな理由は児童も指導者も、何をすれば思考・判断・表現の評価ができるかがあいまいになっているからです。ここを一緒に考えることで、指導者も児童も同じ目標をもって授業に臨めると考えています。

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 これが実際に使用したルーブリックです。共同研究をしている研究者の方のアドバイスを基に整理しました。査読で落ちたのですが、観点にある項目の違いが明確ではないことと、特例校での使えても、他の公立小学校では使えないのではとの指摘を受け、現在は改良を加えて修正中です。ちなみに、児童と作ったものはこのような感じです。

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 Bまでの内容に加え、Aでさらに目指すイメージを書いています。主体的に取り組む態度については、思考・判断・表現と一体的に見とるイメージですので、内容的に重複する部分が多いですが、あえてそのようにしています。2回目以降の授業では、授業のはじめと振り返りの場面でルーブリックを活用しました。そこで、自分たちの作ったイメージ向けて進んでいるかどうか、次回の授業ではどういう課題が必要かなどを考えるようにしています。

 テキストマイニングを用いて振り返りの記述内容を分析したところ、非常に好ましい結果が出ています。論文内容に関わるものなので割愛させていただきますが、効果は実感しています。ルーブリックを活用することで、児童が見通しもって授業に取り組むことは間違いないと思っていますが、コミュニケーションをする時間を減らさないようにすることが難しいです。

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