動物に人の薬を使ってるって本当?

今日の一言。
「責任は目に見えない。」


この質問の答えから言おう。



本当です。



もう、めちゃくちゃよく使う。

胃薬に、抗生剤に、注射薬も。

麻酔だって人と同じものを使ったりする。


そしてこれ、別に違法でもなんでもない。


獣医師が人体用薬や麻薬を取り扱うのは、基本的に法律上なんの問題もない。


ただし、動物種によって用量が違ったり、効能についてのデータがない場合もあるので、その辺は獣医師の裁量に任されることもある。


(私は怖いので、ちゃんと動物に対して使ったときのデータが揃ってる薬しか基本使わない。)



逆にこっちの方が驚かれる人もいるかもしれないが、「動物専用の薬」というものも数多く存在する。


そして、人の薬は動物に使えるけど、動物の薬は人には使えない。


つまり、

人用→動物はOK
動物用→人はNG



これ、不思議なところだけど、薬の開発の流れを考えれば仕方ない。


人用の薬の多くは動物実験で実証されたものが、人への臨床試験を経て認可される。


つまり、動物でも実験されてる。
(マウスであることが多いけど、犬や豚なども実験で身を呈してくれている。)


でも、動物用薬としてしか認可がおりてないものは人で試す過程を踏まない。

(もちろん、めちゃくちゃいい薬じゃん!ってなれば、その後に人用にも実験されるかもしれないが、そんな薬があるのか私には知識がない。)


動物用薬を取り扱っていると、この薬、私が今使いたいわ...


と思うものもあったりする。


痛み止めとか、吐き気止めとか。


投与した動物を見てると、格段に調子が良くなっているように見えるからだ。


でも、しゃべらない動物が薬でどのくらい、本人が楽になったのかって分かりづらい。


吐き気止め使って、吐くことはなくなっても気持ち悪いままとかだったら、見た目では分からないし。


動物の気持ちが分かるAIとか、いつか開発されるのかな。


明日から月曜日。


また1週間、がんばりましょう。

または、がんばらずに家にいましょう。

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