見出し画像

自衛隊の定年退職後のセカンドキャリアの作り方(no.16)

プロフィール
佐藤 俊也さん
退職時役職:海上自衛隊海将補
現職:京濱港運株式会社 取締役

今回は、海上自衛隊を将補で定年により退官され、民間企業へ再就職された佐藤さんにインタビューをお受けいただきました。幹部自衛官として自衛隊を定年退職され、現在は物流企業で取締役として勤務されています。

佐藤さんに定年退職後の再就職先企業の決め方やセカンドキャリアへのマインドセットをお伺いしました。

定年退職した後に民間企業へ再就職

ーー佐藤さんは定年により民間企業へ再就職をされていますが、再就職先はどのように選ばれましたか?選ばれた背景、理由をご教示いただけますでしょうか。

佐藤さん:幹部自衛官は、援護業務課に再就職を提示されますが、援護業務課には勤務地も含め処遇についていろいろと考慮していただいたようです。

当初、現在の就職先とは異なる候補があったものの、勤務地が横須賀からは遠く、紹介することを躊躇していたとのことです。私の定年時期の直前に、京濱港運株式会社からの求人がありましたが、今までに退職自衛官を採用した実績はありませんでした。

援護業務課からは、「先輩の自衛官OBはいないし、業務内容についてもわからないところが多いけれど、通勤や処遇の面を考慮すると佐藤さんに適していると思うがどうですか?」との問い合わせをいただきました。

再就職に際して、自分には何ができるのだろうかという不安はありましたが、何かをやりたいという希望あったわけではなく、また、定年までに残された日数もあまりなかったため、とりあえず面接を受けることにいたしました。

社からの求人要望は、「港湾運送事業を行っている会社なので、業務そのものに関する理解がないのは承知しているが、海になじみのある人物で、
将来的には役員としていくつかの事業部の面倒を見てくれる人を。」ということであったと伺っております。

面接を終え、業務に関してはたしてやっていくことができるだろうか、役に立てるのだろうか、という不安はありましたが、採用の条件に関して不満はまったくありませんでした。

元来、海が好きで海上自衛官を選択したのであり、引き続き海のそばで勤務できることは幸せなことだとの思いもあり、この職場で頑張ろうと決意しました。


再就職後の活躍と仕事のやりがい


ーー現在どのようなお仕事をされていらっしゃり、お仕事のやりがいを差し支えない範囲でご教示いただけまでしょうか。

佐藤さん:港湾運送事業を行う会社で、私の担当部署では、自動車運搬船に輸出用のトラック、建機、乗用車を積み込んだり、コンテナ船のコンテナの積み卸しを行っています。

港湾で行われる作業の元請会社であり、船社(お客様)の要請により作業会社(下請会社)を使用して、指定された貨物の積み卸しの計画作成から作業監督までを行っています。

現場の作業自体は、部下に任せていますが、お客様や下請会社との料金交渉を含むさまざまな交渉、監督官庁との諸調整等を行っています。私自身の業務の結果が収支に直結するような仕事であり、重責を担っていると自覚しております。

現在の仕事に必要なスキル


ーー再就職を考えている自衛隊員がどのようなスキルを現職中に学ぶべきか得るべきか、をご教示いただけますでしょうか。

続きをご覧になりたい方は、下記にて公開しています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?