見出し画像

 こんにちは、LiD一期卒業生の内藤です。

 LiDでは、講義、内省、1on1、ケーススタディなどを通して、ビジネススキル、自己理解、協調性などの多くの学びを得ることができました。それらを通しての自分の中での大きな変化は、「人間の優しさとは」という自分の人生哲学に深く入り込んでくるようなものでした。

 1on1では、グループのみんなの価値観を聞いたり自分の価値観を話したりする中で、内省との掛け合わせで自分の内面に変化を感じました。

「誰にでも優し世界を作りたい」という理想を話してくれた人には、なんだかんだ世の中は利己的な人間で回っていると思っていた僕に、実は僕自身にも利他性があって、みんな結構いいところありそうだなってことに気づかせてくれました。人生のストーリーも話してくれたので、その考えに至った理由が疑り深い僕でも納得しちゃうものだったんですよね笑 利他的っぽい人が、どうしても嘘っぽく見えてしまい嫌いだった、ひねくれ者の僕の世界が広がったと思います。

他にも、孤独なストリートチルドレンを助けたいと言っている人など、途上国のこまっている人を助けたいと考えている人たちがたくさんいました。深く話を聞くことで、今まで安っぽく聞こえていた「困っている人を助けたい」といういかにも良い人っぽい発言の捉え方が変わりました。彼らはLiDの中で、盲信的に良い人っぽいことを言うのではなく、時には自分の自信のなさや弱さと戦いながら自分の目標や価値観について苦悩していました。

 こうしてみんなの話を聞いて、それを踏まえて雑談したりグループワークをしたりしていく中で、さらに僕の考え方が変化していきました。

お互いの価値観をある程度わかった状態でコミュニケーションをとると、その人の発言の意図やなんでそう言うのかがわかるようになってきて、お互いの理解の上にそれぞれが「優しく」なっていったと思います。プレゼンの準備での役割分担も自然にでき、普段の会話や行動にもお人好しが現れている人がいたり、真面目さが滲み出ている人がいたり、なんか面白かったです笑 特に後半のプレゼンの準備の中で、全員がいい雰囲気で、熱意を持って取り組んでいく中での、調和というか安心感のようなものが心地よかったです。最終プレゼンに追われて朝5時くらいまで作業しているのに、僕はなんとなく楽しい気分で過ごしていました笑 当たり前のように聞こえそうなことですが、互いに理解して優しさを持っている人でできている環境は気持ちがいいことを実感しました。進学校に身を置き、学力が重要な物差しである中で、自分の能力だけを頼りにして東大に入り、その成功体験によって個人主義的な発想に凝り固まっていた僕にとって、いろんなタイプの人たちと協力して物事に取り組む、というのは意識を変える大きなきっかけになりました。

 参加者の仲間だけでなく、僕にLiDを教えてくれたメンターのような方や統括マネージャーの杉谷さんをはじめとするvery50の関係者の方々の、こんなひねくれた大学生相手でも成長を促してくれるお人柄にも触れることができました。そういう環境に触れ続けていく中で、「結局世の中大抵のことはしょーもないよな...」とか言っていた僕が、「知らない人まではまだ意識できないけど、自分の周りは優しい世界だったらいいな」と今では思うようになりました。人生長い間の蓄積もあり、まだまだひねくれ感は抜け切らないところがあるので、これからも良い環境の中に身を置いていくことを常に意識したいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?