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こんにちは。LiD1期生の柴千織です。           

LiDではビジネスや問題解決の方法、途上国理解などについて学びつつ、チームでカンボジアのスタートアップ企業の経営改善に取り組んでいます。座学も体験も興味深く、毎週新たな学びを得ています。
 新しいことを学び、経験することは確かに刺激的で、実際多くのものを得ることができました。しかしLiDを振り返り、私にとって1番の収穫は何だったかと言えば、「内省と1 on 1」を通して、自分について知り、考えたことだと言えます。
 以下では内省と1 on 1とは何なのか、この2つのワークを通して何に気づいたか、そして自分を知ることのメリットとは何か、の3つについて書こうと思います。

 内省では、学びを最大化することを目的としています。講義やチームワークで学んだことの中から、自分が「面白い!」「新しい発見だ!」と思ったことを記録します。そしてそう思った理由を、少なくとも2回は「何故?」と自問し、深掘りします。
 1 on 1とは文字通り、1対1で話すことです。1人が相手に質問を投げかけつつ対話する中で、相手の中にある答えを見つけ出すことを目指します。
 内省も1on1も、自分が何を思い、何を考えているかを改めて言語化するという点において、ほぼ同じことをしていると言えます。
 これらのワークを通して気づいたのは、過去の選択や経験が自分を作っているのだ、ということです。
何故自分はブランディングの授業に特に興味を惹かれたのか?
何故自分は学歴で人を評価してしまいがちなのか?
何故自分はカリスマ的なリーダーに強く憧れるのか?
漠然と「だってそういう人間だから」と流し、時に自分を責める要因も、考えてみると自分の、意識せずしていた選択や些細な経験から生まれたことが多々ありました。長年こうして培われてきた自分は、今自分がただ望んでいる「こう在りたい」を容易く上書きしてしまいます。

 この「こう在りたい」についていけない自分を責めなくなること、が自分を知ることのメリットのひとつではないでしょうか。ないものねだりをするのではなく、今の自分が持っているものは何なのか見つめなおすことで、その生かしどころ・伸ばし方を考える、生産的な思考に変えることができます。
 自分の先入観を知ることができるのもメリットでしょう。「自分は新しいものに反発しがちだ」など、今までは無意識下にあった思考の癖・偏りを知ることで、新たな出来事に、よりニュートラルな立場で接することができます。その方が得られるものが多くなることは、言うまでもありません。
 自分の声を聴けることも利点です。周囲の期待に応えようとする中で、またあまり自分の意見を主張するものじゃない、と聞き役に回り続ける中で、いつの間にか自分の本心が何なのかさえ分からなくなっていたように思います。自分の声を探し、言語化することで、自分の心惹かれている物に気づけます。それに素直になろうとすることが、すなわち自分の行動のパワーとなるのではないでしょうか。

何をなすにも一生付き合っていかなければいけない自分を、理解していく第一歩がLiDで踏み出せました。その自分とともに、取り組みたいことを見定めていくのが、今後の課題です。

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