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私が持っていた熱量と"優しさ"って?

担当:渡邊

 今回は、ここ1週間ほどで大きく変わった私のマインドと、そこに到るまでの経緯を書きたいと思います。
 まず私がどういう人間なのかをご理解いただかないとマインドの変化を読み取れないと思うので、あえて軽い自己紹介から始めたいと思います。私の生い立ちやvery50でインターンをするまでの経緯に関しては、以前別の記事に書いております。

https://note.mu/very50/n/nc7d73a2d7a9e

↑こちらをご覧ください。

-渡邊紗彩って?

 では!改めまして…
very50で6月からインターンをしている、関西学院大学2年の渡邊紗彩です。岐阜県出身で、現在は休学をして東京に住んでいます。性格は、大きく4つ特徴があると思っています。

①感受性が豊かで刺激を受けやすい
②好きなことには熱中し、嫌いなことは避けようとする
③責任感が強い
④物忘れが激しい

 まずは①から。本当によく泣きよく笑う人間です。人と話しているとよく出る特徴かなと思います。周りの環境に刺激されやすく、刺激を受けた後は何かに対して熱くなるタイプです。
 ②は、幼い頃から普段の生活に顕著に出ていたなと思います。ダンスや洋楽が好きで、これらは飽きずに学び続けていました。母から「その能力他に活かせたらね…」とよく言われます。計算ドリルや漢字ドリルが本当に嫌いで、締め切り前日に徹夜して答えを写すというのを毎学期のように繰り返していました…
 ③は、自分がやると決めたことや任されたことは責任を持ってやりきるという感じです。割愛します。笑
 ④は年齢を重ねるごとによくなってはい(ると信じてい)ますが、まだ残っている性格です。笑
小学生の時、学校に着いたらランドセルを背負っていないことに気づき、家に戻ると母に爆笑されたり、高校最後の体育祭で気合いを入れて運動用のシューズを持って行ったら着るものを全て忘れたりと、「それ忘れる!?」という忘れ物をよくしていました。

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忘れ物の多かった頃です。おてんばでした。笑

 少々長くなりましたが、要するに「たまにやらかすがやると決めたことは熱量高く取り組み続ける」ということにまとまるのかなと思います。この熱量の高さは、周りからありがたいことに「いいと思う!」と評価してもらえます。very50にインターンとして採用していただけた理由としても「熱量かな」と言っていただけたこともあり、自分でも長所と言える部分でした。しかし、この熱量に対し自分の考えが変わる出来事がありました。

-初めて経験した他者からの否定

 現在、沢山の方と関わりながら担当しているプロジェクトを進めさせていただいています。その方々は本当に多種多様なキャリアをお持ちで、毎回刺激が多いので、とても貴重な経験です。自分がなぜvery50に来たかなどを話すとその方々にも「すごいね」と言っていただけます。
 今思うと、天狗になっていたのかもしれません。

 ある方にプロジェクトのお手伝いをしていただくことになり、お話をさせていただきました。私は他の方にしたのと同じように、プロジェクトに対する思いや、どういう人材を生み出したいかを話しました。すると「成長意欲なんて高くてどうするの?」「熱量高いとか成長意欲高いとか、そういう人苦手」という言葉が返ってきました。驚きました。私の長所だと思っていた部分に対し、そういう考えを持っている人もいるのだと。腹立しさも不快感もなく、ただ衝撃を受けました。
 「成長意欲の高い人って“優しさ”がなさそう」という意見も聞き、「これは自分の考えに近い」とある記事を共有していただきました。それを読みながら「私が誇りにしてた熱量って何なんだろう?私が持つ成長意欲に意味はあるんだろうか?」などと、今まで長所としてきた部分を見つめ直すようになりました。これが私のマインドを変えるきっかけになりました。

-私に足りなかったもの

 その記事がこちらです。

2019-11-15 15.00のイメージ

 佐藤尚之さんが書かれているもので、若者に対して「成長意欲高い人が世間では評価されているけど、焦らなくてもいいんだよ。遅咲きタイプの人間だっているんだよ」という内容が書かれています。
 私はこの記事を読み終わった時、なぜかとてもモヤモヤしていました。何にモヤモヤしているんだろう?と何度も記事を読み直し、原因として出たものは

①成長意欲のある人はいずれ燃え尽きてしまうという前提がある気がした
②遅咲きタイプの人はずっと“それなりの人生”を歩んでいそう。それで本当に成長できるの?
③遅咲きタイプの人間が苦手かも…

 今までを振り返ってみると、熱量や成長意欲に囚われて「自分に刺激を与えてくれそうな人」ばかりを周りに置いていました。どれだけ仲の良かった人でも、「成長意欲ないな」と感じると関係を切り、人間関係の断捨離をしていました。それが自分にとっては大切なことだと思っていました。

 この記事を読んで今までを振り返った時、私は自分の「頑張っている」の定義だけで人を判断し、「苦手なタイプ」というレッテルをつけることで一定の人を避け、理解してこなかったことに気がつきました。その時、私が持っている“優しさ”って一体何なのだろう?と思いました。
 very50のミッションの中に含まれている「自立した優しい挑戦者」という言葉の中でも私は「優しい」という単語が特に好きで、世の中を変えていくためにはこの優しさが鍵だと思っています。
 違う考えを持つ人を理解することも優しさ1つなのではと思い、私の中での優しさの定義を改めて考え直してみました。『今まで自分が優しさの定義としていたのは「声なき声に目を向けること」だけだったんだ。』そう気がついた瞬間、恥ずかしさを覚えると同時に、このままでは偏った優しさしか持てない人間になってしまうという危機感を持ちました。この偏った優しさと熱量を誇りとして持ち続けたら、自分の熱量を形にして本気で誰かと一緒に世界を変えていこうとした時、必ず壁にぶつかる気がしました。

-足りないものを埋めるために

 偏っていても、優しさを忘れずに持つことや熱量が高いことは決して悪いことだとは思いません。特に熱量の高さに関しては、誇りとまでは言わずとも自信を持っていいと思っています。でもその熱量を形にしていくためには、人に伝えていく必要があります。熱量の広まり方や訴求の仕方を考える時、他者を理解し受け入れるという"優しさ"のフェーズは越えていかなければなりません。そのために必要だと思ったことは

・自分の熱量との付き合い方を考える
・多くの人の生き方に触れ、自分の中に「生き方の多様性」を増やす

 今まで私は自分の熱量を完全に良いものとして、形にしようとしてきました。例えば、MoGにおいても「この子を変えるきっかけになれば」と思い、それを本気で実現しようとしてきました。良い志ではあるものの、考えてみるとエゴが入っているように思えます。変わりたいという気持ちや成長を求めるかどうか、そこに向かってどれくらいの努力をするかは人それぞれなのに、それを無視して前進しようとするのはナンセンスですよね。自分が持つ熱量を本当に良いものにするために、「この熱量って何で必要なの?他から見たらそれってどうなの?」というのを考えながら、熱量との付き合い方を考える必要があるのかもしれないと思いました。
 また、今自分に圧倒的に足りないのは“多様な生き方”に対する認知だと思います。今まで周りに同じくらいの熱量の人間しか置いていなかったため、多様な生き方=LGBTなどという薄い考えしか持っていませんでした。しかし、十人十色という言葉があるように、"多様な生き方"とは名称のつくものだけではなく、1人1人に考えがありそこに至るストーリーがあることを指すのだと気づきました。まずはリアルに人と話してみることで「自分とは違う」部分に気づき、理解するところから始めようと思っています。この人は苦手と決めつけず、とにかく話してみて少しでも多くの生き方に触れるという目標が1つできました。

-これから…

 very50でのインターンも3月で終わりとなります。4月から関西に戻り、復学します。最初は、というか本当に1週間くらい前までは、復学が嫌で仕方ありませんでした。very50という熱量の高い大人に囲まれ常に成長できるという環境から、大学という遊んでいる人ばかりで特に何の刺激もない場所に戻ることは、私にとって最悪でした。本当に「復学したくない!なんなら大学辞めたい!」とずっと言っていました。尖ってますよね。笑
 しかし今は、大学にいる人に対する「頑張っていない」という決めつけを払拭しようというチャレンジ精神と、熱量の高い人しか周りに置かないという環境から離れて色んな人の生き方に触れるチャンスが増えるという希望を持つようになり、復学に対しても前向きになってきました。
 今の環境に比べたら大学での刺激は少ない気もしていますが、来年度は「今まで関わらないようにしてきた人にも目を向けてみる1年」としてまた違う角度でステップアップができたらと思っています。

 自分とは違う考えを持つ方の意見を聞き、記事を読んだことで自分の熱量と優しさに向き合うことができて本当に良かったと思っています。
 自分の周りで起こる変化や得た気づきを大切にし、誰かと共に世の中に対して変化を起こしていくためのより良い道を模索していこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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