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私がvery50に出会うまで(前編)

担当:渡邊(インターン)

very50で6月からインターンをしている、関西学院大学国際学部2年の渡邊紗彩です。
現在は1年大学を休学し、very50で働いています。

今回は、自分の自己紹介も兼ねて、MoGに参加をしたことのない私が休学してまでvery50でインターンをすると決めた経緯と、今感じていることを書ければと思います。少々長くなりますが、よろしければお付き合いください。

-海外に興味を持ち、「人と一緒」を嫌った

私は岐阜県出身の田舎者なのですが、洋楽好きな父の影響やダンスを習っていたということもあり、幼い頃からアメリカという国に強い憧れを抱いていました。洋楽やディズニーチャンネルのドラマが大好きで、とにかく自分の住んでいる環境とは異なる世界に魅力を感じていました。

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  ダンスなどがきっかけで洋楽を好きになり始めた頃です。(お恥ずかしながら、、笑)

 自分が好きな海外アーティストの曲の題名だけでも理解したいと思い、母に歌詞カード付きのCDを買ってもらって、電子辞書片手にひたすら自分で拙い翻訳をし、その曲を音源通りの発音に寄せれるまで練習していました。これが当時の私にとっては楽しくて仕方がありませんでした。
 理由は様々あるのですが、田舎に住んでいるとコミュニティーが狭く、そこに固執する人も多いため、幼少期から少し変わっていた私は「みんなが進む普遍的な道を進むのは嫌だ」と思うようになりました。「もっとキラキラした世界に出たい。英語を勉強したい!」と強く思い、1人名古屋の高校に通うことを決めました。
 小中高は地元で通うのが普通という環境の中、この選択肢はかなり珍しがられましたが、私はそんな他人の目は気にせず、新しい環境にとにかくワクワクしていました。


-貧困に興味を持った高校時代

 私が進学した高校は、名古屋の私立高校で、その中にある国際クラスに入りました。たまたま私が入学したタイミングでその高校がSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定され、その1期生として様々な活動をさせてもらいました。
 その一環として、高校2年生の後期から卒業論文の作成が始まりました。今では本当に恵まれていたなと思うのですが、当時私の現代社会を担当していた先生が教科書にとらわれない授業をしていて、CSV・CSRなど、高校生が普通では習うことのないことをたくさん教えてくれました。
 その中で私は、BOPビジネスの仕組みの面白さに興味を持ち、それを題材に論文を書くことにしました。
 文献をたくさん見る中で、発展途上国の貧困の現状を知る機会が多くなり、幼少期からとにかく海外に興味があった私は、憧れのアメリカとは正反対のような国の存在に衝撃を受けました。「同じ世界に住む人間に、こんな差があっていいのか?これはどうにかできないのか?」と思うようになりました。


-大学1年の春休み
 

 発展途上国の貧困を本気で解決したいと思った私は、文献という誰かしらを介した情報ではなく、自分の目で現状を確かめたいと思い、お金を貯めてフィリピンに行きました。
 そこでは、ボランティアやプログラムではなく、現状を見る勉強を目的としていて、多様な生活水準のスラムやストリートチルドレンなど、様々な形の”発展途上国の貧困”を見てきました。 

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  悲惨とも言える光景を目の当たりにすることも多く、自分の中で「貧困を解決したい」と思う気持ちは大きくなりました。
 帰国後、私に何ができるのかを自分なりに考えたものの、あまりの現地の悲惨さになかなか思いつきませんでした。
 そんな時、フィリピンで一緒に街を回っていた日本人のことを思い出しました。私が本気で「貧困を解決したい」と思う隣で、「かわいそう」「貧しくても子供は万国共通で可愛い」と言っていたことや、帰国後「本当にいい経験した~」とだけ話していることに衝撃を受けました。同じ光景を同じ時に見ていて、この人たちは本当にそんなことしか思わないのだろうかと疑問を持ちました。
 その衝撃から、「世の中にボランティア団体やプログラムはたくさんあるのにも関わらず、発展途上国の貧困が解決しないのは、そこに住む人だけが原因なのではなく、それを外から支援しようとする人にも問題があるからだ」と感じました。
 そこから、私は先進国側の人間の育成に興味を持つようになります。これが私の原体験です。


-自分のミッションと高校生への思い
 

 大学2年になると、私は自分の中にミッションを持つようになりました。
『目的や目標を常に持ち、自己満足で終わらず先を見越して行動ができる人間』を育成することでより良い世界を作る
 これが私の掲げたミッションです。
 この頃、アルバイトで塾の講師をしていた私は、高校3年生の英語を担当しており、進路相談をよくされるようになりました。その中で、夢や目標を持たず、「大学にはとりあえずいっておかなければ」という考えだけから受験をする生徒の多さに衝撃を受けました。私自身、それまでやりたいことが常にある人生を送ってきていたため、夢を持たない学生の多さに驚きました。
 と同時に、自分の掲げたミッションを高校生をターゲットにしたら面白いのではないかと思い始めました。高校生は、まだ知らない世界が多くてピュアなものの、ある程度物事を考える能力がついている時期で、その時期に刺激を受けられるような機会があれば、どんどん面白い若者が誕生して世界も面白く変わっていくのではないかと考えました。私が掲げたミッションに沿う若者の何割かが貧困に目が向ければ、貧困も解決に近づくことが可能なのではないかと思いました。

次回はvery50に出会ってから、インターンをするまでを書こうと思います!