見出し画像

意味性認知症とは…


母の病名だ。
7年前は、語義失語と言われていた。
語義失語とは…

言葉の意味の理解や物の名前などの知識が選択的に失われる語義失語が出現します。 語義失語は単語レベルでは復唱も良好ですが、物の名前が言えない語想起障害や複数の物品から、指示された物を指すことができない再認障害がみられます。


最近主治医の先生から意味性認知症という言葉を聞いた。
意味性認知症とは…

側頭葉に比較的限局する左右差のある萎縮を有し、臨床的には意味記憶障害が前景に立つ臨床症候群である。 65歳未満で発症する事が多い。 左優位萎縮では一般物品(例:蜜柑、桜など)についての意味記憶障害を呈し、右優位萎縮では人物についての意味記憶障害を呈しやすい。


指定難病に指定されている。
先生からも症例がなく、治療方法もないとはっきり言われている。


色々調べたけれど素人には難しくてさっぱり分からない。
母の病気を治す方法がないと言うことは分かっているから、
調べたところでどうなる訳でもない。


母が病気になってから7年。
最初はイライラしたり戸惑ったり泣いたり
感情が溢れていたけど、今は違う。

私はいつも思う。
母が最期の時を迎えるまで、一生懸命お世話しようと。
残された時間も長くない。
私に出来ることも限られている。
母に莉沙ちゃんと一緒にいられて良かったと思って貰えるように。
最後まで後悔しないように。
精一杯お世話することが今の私に出来ること。

介護を続けてきて、介護に喜びを見出せるとは
正直思わなかった。施設を探したのも事実だ。
なのに今は母の介護をすることに喜びを感じている。
純粋に母が好きなんだと思う。

私は、良い年して働きもせず介護に振り回されていて
他人から見たら可哀想な人生かもしれない。
それでも母を最期まで一生懸命お世話する。
それが私の喜びでもあり生きがいだからだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?