見出し画像

8・9月の読了

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

大好きな岸田奈美さん。
私は有料マガジン購読者なのでnoteで読んでいるけど、改めて本という形で読むと印象に残る言葉が変わったことにびっくり。
スマホで読むとどうしても「スクロール」になってさらさらと進んでしまうけど、「めくる」だと文章により深く向き合える、感じ。

「全財産を使って外車を買った」話が有名だけど、「ワクチンを打ったわたし、心臓を止めない薬」は桁違いのスキ(2万超)を得ていて、かつこの話の真髄は有料部分にあるのでぜひ読んでほしい。医療人の立場として本当にぶっ刺さった。

あと、この文章を書いてくれたことに大感謝したい「寿司屋でスマホが割れてたから」。

私はスマホ割れは絶対許せないタイプなので、自分の常識(割れていることが許せないという感覚)をとても驚かれるような表現で書かれていることが超新鮮だった。

衝撃を受けた。スマホが割れていることで、恥ずかしいという感情が生まれる人がいるのか。
(中略)
えっ、マジで、そんなこと考える人いる?????
ひととおり想像し終わって、わたしはため息をついた。
「なんて言うか、あのう、そんなちっちゃいことを気にしてて生きづらくないですか?」

寿司屋でスマホが割れてたから(岸田奈美)

私だって衝撃を受けた。スマホが割れていても、「恥ずかしい」という感情が生まれない人がいるのか・・・

たとえばこの文章に出会わないまま画面バリバリの人と対峙したとき、私は多分「えっ・・・ないわ」と思ってその人への嫌悪ポイントを少し加算して終わりだと思う。
だけどこの文章を知ったから、こういう考えの人もいるんだと知ったから、いい意味で無反応になれる。
心のキャパを広げてくれてありがとうございます。

キングダム

えーっと、恐ろしい勢いではまっております、キングダム。
映画を観た話を職場でしていると、後輩が「次の話は●●●の〜〜の話ですよね多分!」と盛大なネタバラシをされ(笑)、そこまで知っちゃったならとアニメを観始めたところ別の後輩が「原作全巻持ってるんで貸します!」と順々に貸してくれているのです。神なの?
怒涛の勢いで読み進めて最新刊(66巻)まできちゃった。

アニメでは描けないような血で血を洗う戦いのシーン、文字に起こすから伝わる泣き声や慟哭、コマやページで作られる緊張感や展開のデザインなど「ああこれは漫画読まないとだわ」と一気に魅力に取り憑かれた。
アニメで止まってたら騰の「ファルファルファル」も知らなかったわけだし。(そこ?)
人物名や土地名を漢字で視認できることも大きいかも。実写やアニメではなかなか覚えられなかった登場人物名や親子関係も、姓が見えるとすんなり覚えられるね。

中学歴史で学んだ「殷、周、秦、漢、三国・・・」この中にえぐい濃さと因縁の歴史が詰まっていると思うと知らないことがもったいないというか、深く学びたくなるな。
これを機に、史記とか三国志なども読んでみたい。

ちなみに王賁推しです。

犯罪者

Audibleで聴きました。
超高評価で気になっていた作品。上下巻でかなりボリュームがあります。

駅前広場で起きた戦慄の通り魔事件、生き残りの青年に「生き延びろ」と忠告してきた謎の男性、ある時突然乳児に発症が続出した奇妙な病。
散りばめられる”点”が、上巻後半で一気に”線”になる様は「うわあああそういうこと…!」とため息が出た。
著者の方はドラマ脚本家の方で、特大スケールのドラマチックな展開にも納得。

登場人物が多いし、時系列があちこち飛ぶので人物相関をしっかり理解していないと難しいなと思った。
そういった点では、Audibleよりも活字で読んだほうがよかったかもなあ。

「64」とか好きな方は好きだと思います。


Audibleの無料体験、通常は1ヶ月のところ2ヶ月に延長キャンペーン中です。2ヶ月あれば何冊も聴けるし、合わなければ体験期間中に退会可能。
気になる方は今のうちにぜひ!

kindle unlimitedは体験期間30日間無料。
こちらも合わなければ体験期間のうちに退会できます。


頂いたサポートは書籍購入費を中心に、発信に関わる使い方をさせていただきます!