見出し画像

古代の神殿と明治の博覧会

美術館や博物館英訳である「ミュージアム(museum)」の語源。
みなさんはご存知でしたか?

「ミュージアム(museum)」の語源は、ギリシア神話の技芸・文芸・学術・音楽・舞踏をつかさどる女神「ムーサ(Μοῦσα/Mousa/Musa)」の神殿「ムセイオン(museion)」なんですね!

ちなみに、「ミュージック(music)」の語源は、女神ムーサが司る「技芸(ムーシケー(μουσική/mousikē)」のことで「ムセイオン(museion)」とよく似ていますね。

またムセイオンは、後に「文芸」「学問」を研究する場にも使われるようになったとあり、図書館や動物園も併設されていたとありました。

そこで思い出されるのは、明治時代に開催された「内国勧業博覧会」会場です!

「内国勧業博覧会」は、国内の産業発展を促進し、魅力ある輸出品目育成を目的として、東京(上野)で3回、京都(岡崎)で1回、大阪で1回の計5回を政府主導で開催した博覧会で、いずれの会場も、宮殿のようなゴージャスで美しい洋館だっただけでなく、動物園などもあったんですよね!!

残念ながら洋館の多くが取り壊されてしまいましたが、東京会場跡にある東京国立博物館や、京都会場跡にある京都国立博物館や、大阪会場跡にある大阪市立美術館にはその面影が見て取れます。

これらたくさんの豪華な洋館は、博覧会用にわざわざ造ったそうですが、ひょっとすると、古代からそこにあった「ムセイオン(museion)」をリニューアルしたものだったとか?!

(もしもそうだったなら浪漫がありますね✨)

ちなみに、古典古代世界の図書館の中で最大規模かつ最重要のものの1つ「アレクサンドリア図書館」もムセイオンの付属機関だったそうです。

いずれにしましても、古代より美しさもまた人生において大切な要素のひとつであることがよくわかりました!

そういえば、無表情だった高齢女性が、口紅をつけたとたん笑顔になったという話からも、「美しさ」が持つエネルギーは計り知れないとも感じます✨

四季折々の美しさに触れることはもとより、様々なモノやコトに感動し、人生に彩を添えたいものですね✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?