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オーディションの開催について
ヴェルディ・プロジェクト・ジャパンでは、2022年11月に開催のオペラ・ガラ・コンサートに出演する歌手・ピアニストのオーディションを開催いたします。オーディションの参加を希望される方は、下記応募要項をお読みの上お申し込み下さい。
オーディション応募要項
【応募資格】
・声種・年齢・学歴は問わない。
・リハーサル及び公演において、メディア、WEBその他の媒体等への出演・露出が可能な方。
・東京都
【ラ・トラヴィアータ 誕生の秘密/その⑥】
下記手紙は、ヴェルディがようやくサルヴィーニ=ドナテッリを受け入れる意向を示したものの、依然として《ラ・トラヴィアータ》を完成させるかどうかについては懸念が残されていたため、フェニーチェ劇場の理事会が、本来ならヴェルディの新作オペラのリハーサルが開始される日であった1853年2月8日に臨時の理事会を開催し、様々な問題に対処するためにフェニーチェ劇場の秘書官ブレンナをヴェルディのもとに派遣することを
もっとみる【ラ・トラヴィアータ 誕生の秘密/その⑤】
下記の手紙は1月下旬、つまり《ラ・トラヴィアータ》の初演を1カ月後に控えた時期にヴェルディがフェニーチェ劇場に宛て書いた手紙です。
この時フェニーチェ劇場では、別の作曲家による新作オペラの不調、そして代わりに上演した《エルナーニ》も不調に終わり、その事を聞いたヴェルディが主役のファニー・サルヴィーニ=ドナテッリの交代を求めたものです。
さらにこの時ヴェルディは腕のリウマチに悩まされており、オペラが
【ラ・トラヴィアータ 誕生の秘密/その④】
下記の手紙は、1852年1月21日に、当時パリにいたヴェルディからヴェルディの養父アントーニオ・バレッツィに宛てられた手紙です。
当時正式な結婚をしないまま“同棲”していたかつてのソプラノ歌手ジュゼッピーナ・ストレッポーニについて書かれている部分で、《ラ・トラヴィアータ》の第2幕を彷彿とさせる内容ですが、さらにヴェルディはこの手紙を書いた直後の2月、パリのヴォードヴィル劇場で上演されたアレクサン
【ラ・トラヴィアータ 誕生の秘密/その③】
下記の手紙は、《ラ・トラヴィアータ》の台本作家となるフランチェスコ・マリア・ピアーヴェが、1852年10月20日にフェニーチェ劇場に宛てた手紙です。
この中でピアーヴェは、今度ヴェルディがフェニーチェ劇場のために書く新作オペラの題材がようやく決まったことを知らせていますが、手紙にあるように当初ヴェルディとピアーヴェは別の題材によるオペラの台本を完成させていたことが分かります(一説にはこのオペラは
【ラ・トラヴィアータ 誕生の秘密/その②】
下記の書簡は、1852年5月11日にフェニーチェ劇場の理事会から、ヴェルディの新作オペラに出演することに内定していたソプラノ歌手のファニー・サルヴィーニ=ドナテッリの夫、ガエターノ・ドナテッリに宛てたものです。
この時点で、まだヴェルディは新作オペラの題材を《ラ・トラヴィアータ》には決めていませんでしたが、既にサルヴィーニ=ドナテッリの代わりに、若手のソプラノ歌手エミーリア・スコッタが検討され
【ラ・トラヴィアータ 誕生の秘密/その①】
いよいよ「ラ・トラヴィアータ 誕生の秘密」の出版が近づいてきました!
本書はヴェルディの書いた書簡や楽譜、初演のフェニーチェ劇場に残された様々な一次資料等を基に、《ラ・トラヴィアータ》の誕生の歴史を詳細に記した日本で初めての書籍となります。
本書の出版に先駆けて、本日より《ラ・トラヴィアータ》に関するそれらの資料の中から、特に興味深い資料を公開していきます。
これらの資料を通して、少しでも