あらゆる可能性を内包する「抽象」


ぼんやりぼやぼや、抽象だか中傷だか中小だかわかんねえ。それが抽象。「具体的も抽象的もどっちも抽象的だ」なんてよく引き合いに出されるやつ。今日はそんな「抽象」の素晴らしさをドドンとお届けテシオドン。

理解できると凄まじいパワーを発揮するのです

まずは抽象の定義から確認しよう!(抽象的含む)


抽象について考える前に、まずは、「一般に抽象とはどういう意味なのか」を確認するのはとっても大切です。なにせ、それが考えるための土台となるのですから。

1、色々なものから共通の要素を抜き出し、一般化して考えるさま。

2、頭の中だけで考えていて具体性に乏しいさま。

さて、いつも通りやる気なし辞典からの出典です。わかりやすくしてみます。(1は後に詳しく解説)

1、物事に共通する法則を見つけ出すこと。

2、ぼんやりとしている。曖昧である。

以上2つの意味がございますよと。

今回は抽象「的」(2番)の方について主に考えてみる


「色々なものから共通の要素を抜き出し、一般化して考えるさま」とは何か掘り下げる


これはいわゆる「抽象化」という、使えたら超便利スキルのことですな。どういうことかというと、


例えば、ブリ と ハマチ があったときに、どちらも「魚である」とか、「生物である」とかいう風に、その物の法則や性質を言語化することですわ。
(ハマチ = 魚である も抽象化)
他にも、〜の上手いやり方とか、物事の効率的な上達の仕方の法則を見つけ出したりとかできまっせ。


抽象化するときは、例えば、ボールペン→〇〇 と変換するんだけど、〇〇になった時、含まれる範囲が広がる。もし〇〇がペンだったら、ペンの種類は他にもある。マジックペンとか、シャーペンとか。とかとか。
ペンをさらに抽象化することができる。例えば、ペン→尖ったもの とか。
抽象化をすると、具体的に何を指しているのかがわからなくなってくる。


このように、抽象的になればなるほど、含まれる意味だったり、具体例が多くなっていく。(ここ重要)


逆に、抽象→具体にするときはなんでもいいんだよね。ペン→ボールペンだろうがチャコペンだろうがなんだってよろしい。


面白いことに、エネルギー保存の法則とか、〜則ってついてるもんは全部、抽象化の果ての成果物なんだぜ?鉄の球だろうが、木の球だろうが同じように適用できるからね。


つまり、抽象的になればなるほど、適用できる物が増える。(ここも重要)


本来の意味から解釈をしてみる


さて、ここから我々に役立つように、太字の部分をもとに解釈を加えていきます。(主に「抽象的」について)とは言っても、簡単に終わるんですが...


その解釈とはズバリ!


抽象的とは、「多くの可能性を含んだ状態」ということ。

だから曖昧になるし、いろんなものに当てはめることができる。
こういう風にとらえると、抽象的であることのメリットも見えてきます。それは例えば、アイデアを作るとき。
あえて抽象的な段階に留めておくことで、どんなアイデアにも着地できる。


つまり、急いで具体的にする必要はない。詰まった時は、あえて抽象的にしておいて、閃きが訪れるのを待ちましょう。


他のお役立ちポイント


まあ上にも書いたんですが、抽象的になればなるほど、適用できる物が増えるという点ですね。適用できる物が増えるっつうのはそのまま、「覚えなきゃいけないことや手間が減ること」を意味します。これに関しては、数学の公式だったり、「人間は得よりも損により大きな感情を示す」といった法則が最たる例ですね。

これによって、同じ種類の難しい数式を簡単な数式に変換。
個人個人の性質を考えるのではなく、人類全体に共通する性質を考えられる。つまり、基本的に有利に動ける振る舞いのテンプレを作れたりする。
つまり、個々を見るのではなく全体を見ることができます。抽象的なものを理解できると、すごく効率がいいのです。


例えば、あるスポーツの中で最も抽象的なものは、「ルール」であると思います。なぜなら、「ルールを守っていれば、何をしてもいいから」。言い換えれば、ルール内の全ての可能性を、ルールは認めますよということ。


もしルールを理解していない状態で例えばバスケットボールをしたら、
ボールを両手で持って3歩以上歩いた→反則
両手で持って3歩あるくとダメなんだと気付くまでに試行錯誤。

「よし、3ポイントシュートだ!」→「あ、そこ3ポイントじゃないよ」
「じゃあこっちはどうだ!」→「そこも違うよ」
「ここなら?」→「そこはいいよ」 「いいのか...」
てな感じで、面ではなく点で覚えることになります。
もし、「3ポイントラインよりも外側のシュートは3ポイントになる」というルールを知っていたら、このように試行錯誤する必要すらないのです。


あとがき


具体的にしないことは、可能性を捨てないこと。
抽象的なものは汎用性が高い。それゆえ、抽象化できる、抽象的なものを理解できる人は、頭が良い傾向にある。


さて、今回はそんな抽象のお話でした。皆さんはお分かりになりましたでしょうか?
母ちゃん!おかわり!                   (終)


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