ALS発症から好転まで②

紹介された治療院に行く日が来ました。
当時は南青山にあり、表参道駅を出るのに時間がかかり、治療院まで10分さらにかかり。。

2回目からはタクシーにしました。

場所は岡本太郎記念館の正面でした。

先生は30代の男性でした。

神経系の疾患を数多くみていて、私が所属していたリハビリセンターのPTやOTも見学に来たことがあるという話でした。

同僚からも情報収集していたのですが、そこで情報を得ることはできなかったことになりますね。。

一通り動きをみてもらい、カラダの状態をみてもらうと、後頭部に強い衝撃が残っていて熱がこもっているということです。

事故、転倒や落下など心当たりないか聞かれ、学生時代のラグビーの練習中、気が抜けていたところにタックルされて後頭部を強く打ち、半日ほど記憶が飛んでいたことを思い出しました。

先生曰く、ALSの場合は頭部に強い衝撃を受けたことがあるケースが多いということでした。

これは私自身、神経内科の医者の先生と話したり論文などで知ったことですが、どうしようもないことだと思っていました。

先生曰く、強く衝撃を受けた周辺組織は萎縮が起こり、これが神経系のネットワークに狂いを作り出すということです。

先生が後頭部に触れると、頭の奥からジンジンした感覚が出てきました。
ジンジンすると同時に、ラグビーの練習中のシーンがはっきりと思い出されてきました。

10分少々でしょうか、後頭部の衝撃はだいぶ抜けたということで、もう一度動作のチェックをします。

(あれ?)

施術ベッドから起き上がり、立ってみると頭と脚がやけに軽いのです。

「違和感感じますか?」

と先生。

先生曰く、今まで衝撃により膜などの萎縮が形状記憶されていたものが解け、急に神経系が働き始めるためバランスがおかしくなった感じがするかもしれないということでした。

歩いてみると、脚に力が入りやすくなり、腿を挙げやすくなりました!
それまでは脚が重く、引きずるような感覚だったのです。

しゃがんでみると、いつもより深くしゃがめる感覚があり、しゃがんでから立ち上がる時も力が入りやすい感じがしました。

手技でこんなに変化を体感したのは初めてでした。

私の場合は衝撃が抜けやすく、変化が出やすかったらしく、大体は衝撃をしっかり抜くだけで5〜10回必要なこともあるとのことでした。

そして、衝撃がしっかり抜ければALSは好転するということでした。

ALSが好転する!?

夢のような話でした。

進行が進んでいることの恐怖もあり、集中的に受けたいので5回分予約を入れて帰りました。

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