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女性性と、台所。

台所のキャンドルに、火を灯す。
お昼に灯すキャンドルの光が、自然光を反射してやさしく揺れる。

手造りの木製のまな板で野菜を切る。
かわいい形のじゃがいもをみて口元がほころぶ。
にんじんの鮮やかなオレンジが、元気をくれる。
たまねぎをサクサク切る音と、窓から入ってくるそよかぜと、小鳥の鳴き声のハーモニーがきもちいい。

今日はお鍋の水が多いから、もうひとつ玉ねぎを入れようかな。ふしぎ。玉ねぎによって涙がでないのもあるんだ。さっきはぽろぽろ泣いたのに。

冷蔵庫にある野菜と素材でつくるわたしのスープは、いつも味がちがうと家族にからかわれる。
感覚だけでつくってるからしょうがない。

タイマーをかけてコトコト煮込む30分。
湯気をみながらゆっくり過ごすこの時間が好き。
台所にいるこのゆるくて優しい時間が、
わたしの女性性の静寂。

タイマーが鳴った。
家族が、はらがへったと私のまわりをウロウロする。

きもちがいい時間の中でつくったこのスープが、社会でがんばる家族のこころと体を、
ほっと温めてほしいと密かに願う。



✨まもなく、新しくリニューアルした【官能美トークセッション】をスタートします!
お楽しみに✨






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