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VFJに決めたきっかけは、10分間のプレゼンだったー【#fellows Vol.3】4期生:森暁洋

「惹かれたきっかけは、たった10分のプレゼンだった」
そう語るのは、大学を休学してVENTURE FOR JAPAN4期生として挑戦することを選択した「モーリー」こと森暁洋さんです。

#fellows第3回。休学してVFJという独特なキャリアを選択した森さんは、VFJでの経験とこれからのキャリアをどのように見据えているのかー
インタビュアーはVFJ4期生のFunaが担当いたしました。

このままでは、消化不良になると思った

東京都出身、東北大学経済学部3年時に休学しVENTURE FOR JAPAN(VFJ)4期生として参画。宮城県仙台市の株式会社太陽自動車工業所に入社。1年後、グループ会社に出向し、経理・総務・営業・工場の工程管理等に取り組む。現在は大学に復学し、ワーキングホリデーを計画中。

ー普段は「モーリー」と呼んでいるので、そのまま「モーリー」と呼んでいきます!それでは早速ですが、はじめに自己紹介をおねがいします。
森暁洋です。株式会社太陽自動車工業所という、トラックの販売・レンタカー・整備・架装・鈑金・塗装などワンストップで幅広いサービスを提供している会社に入社しました。担当業務については、このあとインタビューして頂けるみたいなので省きます。

ーVFJはどういうきっかけで知ったのですか?
最初のきっかけは、大学で所属していたゼミでVFJ代表の小松さんからVFJのプレゼンを聞いたことです。

ーゼミに小松さんがいらっしゃったんですね。そこからどんなことを感じたのですか?
当時三年の夏前だったと思うのですが、周りの環境としてはサマーインターンだったり就職活動が少しずつ始まってきた時期でした。
そこで自分も自己分析など準備をしていたのですが、コロナもあって何もしていなかったことに何となく消化不良感があって。なのでこのまま進路選択をしたら後悔しそうだなと思っていました。
そのタイミングでVFJと出会って、「求めていたものはこれだ!」と思いました。

ーまさに、運命って感じですね。モーリーは何を求めていたのですか?
確かに、VFJに出会っていなかったら、普通に就活していると思いますね。
求めていたこととしては、漠然と元々何者かになりたいとは思っていました。先ほどもお話ししたような消化不良感を持って社会に出ることにモヤモヤしていましたし、普通の就職活動に嫌気が差していたのかもしれないと今になっては思います。

ーそこからVFJに参画することになったわけですが、参画に迷いはなかったですか?
迷いはなかったですね。ほぼゼロ。「これだ!やろう」ってなりました。

ーモーリーは大学を休学してVFJに入っているという、特殊な立場での参画になりましたね。そこには不安はなかったのでしょうか。

みんなのように起業とかではなく、どういう姿になりたいかを探りながら入ったので、「VFJの2年間が終わったら就活」というのは考えていましたね。
なので終わった後のことは何となく見えていて、その分不安はなかったかもしれません。

ー確かに、改めて就活としてVFJを選んでいるフェローとは少し違う入り方だと感じます。
そうですね。なのでみんなを尊敬しています。

ー尊敬ですか?
VFJに参画している人のなかには、新卒カードを切って入ってきている人もいますよね。自分の場合はすぐにVFJに入りたかったという気持ちもありましたが、新卒カードを残したかったという気持ちも正直あったと思います。終わったら学生に戻って、また考えることができるという立場に、最初の頃は引け目を感じていましたね。

ー僕らからすると、大学を休学して飛び込むってことも相当勇気のいる決断だったと思いますし、モーリーのような参画の仕方もあるというモデルケースにもなっていると思います!
そう言ってもらえると、嬉しいです。

ーVFJ参画前後のギャップはありましたか?
最初はビジネスマッチョみたいな人が多いようなイメージがありましたね。4期生はフェローの人数が増えた時期かもしれないですが、本当に色々な人がいるなと思いました。そのなかでも、自分のあり方に悩む人が多い印象で、そこは意外でした。
それから、最初の中間研修で「この半年本来もっとできるはずなのに、サボってました!」って人もいたり、完璧な超人だけが来るわけではないんだと思って、勇気が出ましたね笑

ー確かにいきなり入って成果を出す人もいますが、どんな人も良い意味でしっかりと壁にぶつかっていますよね。

正直コミュニケーション能力に関しては多少自信があったので、距離を縮める事は比較的簡単にできるかなと考えていましたが、人に動いてもらうとなると全く別物で、とんでもなく高い壁にぶち当たった感触がありましたね笑

2年間という焦りとどう向き合うか

ー改めてですが、モーリーはどんな会社に入ったのでしょうか?
太陽自動車という宮城県で主に中古トラックの販売をしている会社に入りました。基本的にはトラックのことはなんでもやっている会社ですね。他には定期点検、架装鈑金、トラックの塗装、レンタカーをやっていたり、トラックの製造以外は何でもやっています。

ー太陽自動車さんでは、どんなことを担当していますか?
割と雑務系の仕事が多いですね。例えばトラックを売るためにオークションに出したりするのですが、そのためのスケジュールのマネジメントをしたり、RPAを勉強して会社で活かせるところを探したりしていました。それから途中から自分から提案したものがありました。

ー提案されたことについてお伺いしてもいいですか?
営業さんで残業時間が長い人がいたんです。それは外回りから帰ってきてから資料作成をして販売の決済を得るという流れに時間がかかることが課題としてあったので、その部分を担当する営業サポートの部署を作りました。その他には諸々のマニュアル作成など、新しい人が入ってきた時に困らないようなことを全般的にやっていました。

ー業務改善につながるようなことをやったり、営業、コーポレート系のこともやったり、業種問わず様々なことをやられていたのですね。
ふわっとしている課題に対して取り組むことが多かったので、なかなか実装に及ばなかったりすることもありましたが、何度もできることを探して提案を繰り返していましたね。

ーVFJならではの体験はありましたか?
広く業務を見られたことは、VFJならではじゃないかなと思います。
新入社員だと、基本的には一つの部署に配属されるため全体を見れていないのですが、自分の場合は広く全体を見ることが求められていたので、俯瞰して組織を見るような立場に入ることができました。1、2年目の社員が一つの企業の社長代行と言えば格好良いですが、会社全体を見られるポジションにつけてもらえていることは新卒ではまずない経験だと思います。

ーよかったこと、苦労したことについても聞かせてください
一つは自分のキャリア観が入社時よりもはっきりしてきたことですね。会社として「これがやりたい」から「じゃあやってみよう」になるスピードが早かったこともあり、そこで色々とチャレンジしながら、人をどうやって動かすかを考えるポジションにつけたのはよかったことだと思います。
反対に苦労したことは、一人で奔走している感が出てしまったことと、2年間やり切ってやりたいことが見つかるかどうか不安になった時期があったことです。会社で仕事をしていくなかで、どのように会社を見ていくかを自分のなかでイメージを作りきれずに、このまま雑務して終わっちゃうかもと思うこともありました。2年間という焦りがそこに繋がってしまっていたのかもしれません。

ー「2年間しかない」と思うと、かなり焦りますよね。
はい。ただ一方で企業としては、何もわからない状態の人に任せにくいところもありますよね。だからこそ自分という価値をどうやって周りに認めてもらうプロセスが必要だと思います。こういうことだったら任せられるなと思われることが大切ですね。

ー自分で掴み取らないといけない側面もありますよね。認めてもらうためにどんなことをやったのですか?
コミュニケーションしかないですね。ただ仲良くなるためだけじゃなく、自分の意思を通すためのコミュニケーションもありますよね。失敗例をお話しすると「これをやりたいです」という提案は通るのですが、実際に内容を固めてみると、そこまでの関心や理解がなかったりするケースがありました。やらせてもらえるのはありがたいですが、それが会社に与えるインパクトはそこまで成果を出せないのではないかという結果でした。振り返るとそれは結局提案までしかできていなかったということなんですよね。

ー目的を擦り合わせるということは大事ですよね。自分の考えていることと、求められていることのイメージがずれていると組織にとっての成果には繋がりにくいですよね。
はい。なので「なぜこれをやるのか」という目的や成果のイメージをきちんと伝えた上で、取り組むことが重要だなと思います。

ー仕事をする上で心がけていることがあれば教えてください。
自分のところにタスクをためないことですね。色々なところを見ている分、いろいろなところから意見が来ます。そういう時にその日中に解決すべきものはすぐに対応したりなど、自分のところでタスクを止めないことは意識しています。
それからとにかく行動量を増やすことですね。行動がすぐに成果に結びつかないということを言い聞かせつつ、やってみないと仮説がどうだったかも検証できませんし、とにかくやってみた結果から考えることを心がけています。

ーありがとうございます。ではVFJを通じて大きく変化したことはありますか?
変わったところは、これまでは「何者かになりたい」という理想像がぼんやりしていたのですが少し具体的になったかなと思います。
「やりたいことをやれる状態でいたい」って思っていたのですが、みんなのようにやりたいことが具体的にないといけないと思っていて、やりたいことがないといけないんじゃないかと思ったけど、自分の生き方でいいんだと思えるようになりました。

ー「やりたいことをやれる状態」も良い理想像のように感じますが、どうしてそう思ったのですか?
やりたいことをやりたい時に飛び込める状態って、何も決断していないのではないかと思ってたんです。ただそれも良いんだなって、研修を通じて思いました。
それからスキルセットの部分では、財務的な知識の面でも少し伸びたかなと思います。元々がダメだったので、ようやく人並みに並べることができるかもなと。
他には、自分のことがよくわかりました。

ー自分のことですか?
自分って意外と落ち込みやすいんだなって笑
ストレス耐性は元々低いタイプではないのですが、意外と落ち込む面もあるんだと思ったり、そういうのがわかるようになったのは大きな変化だと思います。日々やってきたことや自分の感情を振り返る機会ってそんなにないと思うのですが、振り返りの時間をとるようになったのも大きな変化だと思います。

VFJ期間を終えて、学生としてのこれから

ー今後のキャリアプランについて考えていることがあれば教えてください!
大学に戻ります。4月から大学に戻っているのですが、そのあとは留学に行く予定です。帰国したら就職しようと思っています。その時が来ないとどうなるかわからないと思いますが、その時やりたいことに飛び込めるような人になっていたいと思っています。

ーもしかしたら、次の就活でまたVFJに帰ってくる可能性もあるということですね。
ゼロじゃないですね笑。8期生として舞い戻ってくるかもしれません。そんな波瀾万丈な大学生活も悪くないなと思いますよ。

ー史上初の二回目のVFJ、待っていますね笑。では最後にVFJに飛び込むかどうか悩んでいる方にメッセージをお願いします。
やって後悔はしないプログラムだとは思います。自分のキャリアやあり方に悩んでいる人もVFJに入っていいんだということを伝えたいですし、むしろそういう人にもトライしてほしいです。自分のあり方に悩んでいる人が4期生は大半でしたし、何より自分がそうだったので、そうした自分と向き合えることに価値を感じました。自分はこう生きていいんだという肯定感がもらえる場所だと思います。
ぜひ一緒に8期生やりましょう(笑)

インタビュアー・執筆:VFJ4期 Funa