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禍話リライト

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#忌魅恐

禍話リライト 忌魅恐『夜になると誰かが私を描いている話』

禍話リライト 忌魅恐『夜になると誰かが私を描いている話』

提供者であるAさん(女性)が高校生だった頃の体験。

当時、同じクラスにBさんという女生徒がいた。
絵に描いたような成績優秀な生徒で、それでいて快活な性格で誰とも仲の良い、非の打ち所がないような女の子だった。

そのBさんの様子が、ある日を境に、急におかしくなった。
顔色が悪く、明らかに疲労が溜まっているように見える。
目元にはクマが浮かび、本人曰く食欲が落ちているわけではないとのことだが、以前と

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禍話リライト 忌魅恐『線香の匂いがする夜の話』

禍話リライト 忌魅恐『線香の匂いがする夜の話』

元は葬儀屋だというような物件は、よくない。
そういうお話。

どこの地方か。なぜ業種が変わったのか。
それらについては一切の情報が伏せられているが。
元は葬儀屋だった、という老人介護施設があった。
そこで夜間警備員のバイトをすることになった男性、Nさんの体験談である。

交通費は全額支給。
時給も、同じ地域の同じ業種と比較すると数百円は高い。
その他諸々の待遇も、かなり良い。
そんなバイトだったそ

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禍話リライト 忌魅恐『もうすぐ事故が起きる話』

禍話リライト 忌魅恐『もうすぐ事故が起きる話』

『恐ろしい出来事』というものは。
曰く因縁の有無に関係なく、突然やってきて、去っていく。
そういうものらしい。

当時、某地方の大学院生だった男性、Kさんの体験談。

条件次第、ではあるが。大学生の夏休みは長くて暇なものだ。院生も、場合によっては、そうなることもある。
当時のKさんは、正にそういう学生だった。一年目にしっかり授業もレポートもこなしていたので、後は論文執筆のため、ちゃんとゼミに顔を出

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禍話リライト 忌魅恐『開かずになった自習室の話』

禍話リライト 忌魅恐『開かずになった自習室の話』

提供者である、鈴木さん(仮名、女性)
彼女が、某大学の院生だった頃の話。

大学院生ともなると、論文執筆の際に参照する書籍の量が膨大になる。
それらを持って大学と自宅を行き来するのも、かなりの重労働である。
それ故、ほとんどの大学でそうであるように、鈴木さんは学部から割り振られた自分の部屋、研究室に、書籍や資料を置いていた。

鈴木さんの通う大学は、学部生と院生で使用する建物が分かれていた。
院生

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禍話リライト 忌魅恐『地蔵のいる踏切の話』

禍話リライト 忌魅恐『地蔵のいる踏切の話』

提供者であるAさん(男性)が、とある大学の院生だった頃の話。

Aさんの通っていた学部は理系である。
どんな学部でもそうだが、卒業論文を書くために、実験、解析、調査、そこから得られた精密なデータ。それらが必要不可欠となる。
卒論審査というのはそもそも厳しいものだが、こうした学部でのそれは、さらに輪をかけて厳しい。卒論審査が通らず、留年する学生も少なくない。

Aさんの年下の友人であるBも、そんな学

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禍話リライト 忌魅恐『元カノがあきらめてくれない話』

禍話リライト 忌魅恐『元カノがあきらめてくれない話』

某大学のオカルトサークルが取材した当時、サバゲーを趣味としていた社会人、Aさんの話。

(※オカルトサークルについては『忌魅恐 序章』を参照)

ある時、仲間内で。
今度はどこでやろうか。どこかいい場所はないか。
と、そんな話をしていたそうだ。

サバゲー用の正規のフィールドを使用すればいいのだが、毎回となると料金もバカにならない。
それに、彼らの生活圏の近場ではフィールドもそう多くはない。
する

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禍話リライト 忌魅恐『あの先生に関して覚えていること』

禍話リライト 忌魅恐『あの先生に関して覚えていること』

Aさんという女性の、小学校の頃の体験。

ある年のこと。
Aさんのクラスの担任教師が、変な時期に、突然別の人に変わったそうだ。

普通、担任が変わる時期といえば、概ね、学年が上がって新学期になった時だ。

しかし、その先生は、夏休み前の中途半端なタイミングで、Aさんのクラスへやって来た。

もっとも、前任の先生は若い女性だったため、
(おめでたか何かで、急に休むことになったのかな?)
と、その時の

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禍話リライト 忌魅恐『赤い帽子の女』

禍話リライト 忌魅恐『赤い帽子の女』

Aさんという男性の、幼少期の体験。

某大学のオカルトサークルが取材した当時、彼はすでにそれなりの年齢であったという。
つまり、現代から見て、少なくとも半世紀以上は前の話。
……ということになるだろうか。

※オカルトサークルに関しては『忌魅恐 序章』を参照のこと

Aさんの母方の親族に、年齢の近い従兄がいた。
(仮に、彼の名を『ケンタくん』とする)

Aさんが小学校二年生のある日。
そのケンタく

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禍話リライト 忌魅恐『トイレのえつこちゃんの話』

禍話リライト 忌魅恐『トイレのえつこちゃんの話』

※十一月十日は『トイレの日』です。

九十年代、関東地方のとある小学校での話。

学校の怪談、といえば。
やはりその代表は『トイレの花子さん』である。

その小学校の旧校舎、二階の女子トイレにも、
『女の子の幽霊が出る』
という噂があった。

ただ、その学校の幽霊は『花子さん』ではなく、
『えつこちゃん』
と、そう呼ばれていた。

噂によると。
『えつこちゃん』は、毎月第三日曜日。
夕方の五時四五

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禍話リライト 忌魅恐『女と目が合った話』

この話が、例のオカルトサークルにより収集された、九十年代当時。
そこから見て、三年前。

体験者である、Aさんの勤め先の会社で起きた話。

※禍話リライト 忌魅恐 序章

そのビルは、駅の裏手にある寂れた商店街にあった。
八階建てで、Aさんの記憶によればその地域で最も高い建物だったという。Aさんが勤めていたのはその七階にある法律関係の事務所だった。

梅雨が明け、夏が始まったばかりのある日のこと。

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禍話リライト 忌魅恐 『お姉さんの体験した話』

※『自己責任系』の可能性があります。

 

 

Aさん(女性)が実家近辺で体験した話。

Aさんの実家は田舎の方にあり、当時すでに社会人であった彼女は毎日の通勤に電車を利用していた。

田舎なので、いつも利用している駅は昼間の内こそ駅員がいるのだが、夜遅い時間帯になると無人駅状態になってしまう。

 

 

『それ』は、突然始まった。

 

 

ある日のこと。

その日は仕事が立て込んで

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禍話リライト 忌魅恐 序章

禍話の語り手であるかぁなっきさん。
彼はある古いUSBメモリを所持している。

日本列島、どちらかと言えばその西の方にある、某大学。
そこにかつて存在した、大学非公認の文芸サークルに由来する品だという。

そのサークルの活動はオカルト、ホラー、心霊に特化していた。心霊スポットや怪談の現場となった場所へ出掛けていっては調査を行い、そうした活動内容を文章に纏め、コピー機で印刷して冊子にし、文化祭等で頒

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