【短編小説】 ガーディアンエンジェル(守護天使)との再会3
住み慣れた街、北青山。あらためて歩いてみるといい所だなと思う。普段せせこましく動き回っていると全く気にかけないようなことも新鮮に写る。
なにしろ全く余裕のない生活をしていたからな。クライアントの信頼を損ねないためにかなり無理をして仕事を期日までにやり遂げ、明らかに理不尽と思われる要求も飲んできた。期待されたこと以上の結果を出し、その分のギャラも要求するというスタイルはプロとして当たり前だと思ってきた。そしてそれを実現した。客は喜んでいたのかどうかは口に出すことはない。彼らサラ