わたしの天使
先々月、特別支援学校高等部を卒業した3男。
この子こそがわたしの天使。
中度の知的障害で自閉症。
3男だから上に2人の息子がいるわけで
それぞれにそれなりに天使であるけど
この子だけはなんか違う。
生まれた時からその素質があった。
めっちゃ可愛くてよく笑う、というか
微笑む。声を出さない。
探すのが可愛くて何度も繰り返した。
障害が分かってから
よく散歩に行った。
車通りの激しいトコは
必ず手をつなぐ。
3男に手を振り払りはらわれないようにしっかりと持つカンジで。
よく見通せる田んぼ道は手を放す。
すごい勢いで走っていく。
大体同じ道をいつも散歩してて
たまに勢いよく走ったトキに
わたしはかくれた。
最初はそのまま行っていたけど
わたしを探すようになった。
探すのが可愛くて何度も繰り返した。
料理するのが大好きで
ホントに楽しそうで可愛い。
あまり喋らないからけっこう静かではあるけど
いきなり狂暴化するし
じっとしていない。
じっとさせるために
お古のノートパソコンを与えてみた。
音声は微妙にうるさいけど
わりとじっとするようになった。
動画見てるから
台風の晩、雨戸を閉めきり真っ暗闇の中
悲劇は起こった。
ノートパソコンを叩いた。
液晶画面がバリバリになった。
しばらくは持たせないようにしてたけど
次男が使わなくなった
iPadを譲り受けた。
操作がノートパソコンより簡単で
どこにでも持ち運べる、家の中だけど。
ノートパソコン、iPadを持ったコトで
料理に興味を持ち出した。
小学部中学年あたりに
中華鍋と中華ヘラを買わされる・・。
鉄製のしっかりしたやつで
値段もそれなりにした。
動画を見て実際に試せるのが楽しいらしく
めきめきと腕を上げる。
料理するのが大好きでホントに楽しそうで可愛い。
外の顔が違うのも
可愛い~。
次男は園児のトキ、力いっぱい
暴力をふるってくる3男に
耐えていた。
ま、子供の力だからそんなにひどくは
ならないと思い次男に
我慢しないで返していいよと
許可した。
3男はやられて痛い目を見たらしく
あまりやらなくなった。
兄の強さを身をもって知ったらしい。
特別支援学校高等部に長男が入学してきたトキ
小学部6年だった3男。
家では長男と次男の名前を呼び捨てなのに
学校では『にいちゃん』って
言っていた。
分けてる?
外の顔が違うのも
可愛い~。
やっぱり、わたしの天使だよ、3男は。
最近はひとりでどこまでも歩いて行く。
先日、事業所が午前中で終わるはずなのに
13時30分になっても連絡がなくて
心配になって事業所に聞いたら
「11:40には挨拶してここを出ましたよー」
って。
14:00にLINEがきて
「家から10km離れた店にいる。」
と。
ちょうどわたしのスマホは
機種変更してて受送信ができない、
預けちゃったから。
向かった、その店に。
スマホ無かったけど直ぐ見つけた。
やっぱり、わたしの天使だよ、3男は。