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クリスマス前に絶対知っておいてほしい、お肉のお話②
前回は健康面について取り上げました。ぜひご覧ください👇
今回は環境面についてのお話です。
2. お肉を食べることが温暖化につながっている
お肉と温暖化がどのように結びつくのか、俄かにピンと来ない人も多いと思います。けれど実は密接な関係があるんです。
「温室効果ガスがオゾン層を破壊し地球温暖化を促進している」この点は周知の事実かと思います。では、その温室効果ガスを発生させている最大の要因は何でしょうか。
飛行機や自動車から排出される二酸化炭素でしょうか?
いえ、実は違うんです。
”畜産業界で排出される温室効果ガスは、運輸業界で排出されるそれよりも大きい”
飛行機や自動車を始めとするすべての輸送機械が生み出す温室効果ガスよりも、畜産業の生み出すそれのほうが多いって…。これ、驚きませんか?
家畜を育てる際には大量の亜酸化窒素が排出されます。亜酸化窒素は二酸化炭素よりも温室効果が高く、温暖化係数にすると二酸化炭素の296倍とも言われています。亜酸化窒素はオゾン層を破壊する最も強力な気体なんです。
また、エネルギー関連の二酸化炭素排出量は2040年に2割増、畜産業の二酸化炭素排出量は2050年に8割増になるとの予測もあります。これは、畜産物の消費量が世界的に増える傾向であることが大きな要因です。
(出典:「COWSPIRACY」Netflix)
畜産業では食料として与えている穀物の大部分を輸入に頼っています。国内では穀物を栽培する十分な土地がないですからね。それらを輸送する際に発生するCO2、家畜の出した糞尿処理で発生するCO2、食事で発生するCO2が温室効果ガスの主な発生源です。(なかでも牛は食物を反芻して食べるため、ゲップとして大量のメタンを放出します)
家畜の食べる穀物に焦点を当てましょう。
家畜がお肉として食卓に並ぶまでに、どのくらいの量の穀物を消費するかご存知ですか?
(出典:農林水産省)
たった1kgの牛肉を食べるために穀物は11kg必要で、水は2万リットルも必要との研究結果があります。日本人ひとり当たりの年間牛肉消費量を約6kgと仮定すると、たったひとりが、穀物を66kg、水は12万リットル消費していることになります。
(出典:東京新聞 Tokyo Web)
調べているうちに様々な事実を知り、私は衝撃を受けました。
車を使わずに自転車や公共交通機関を利用したり、シャワーを節水したりするといった個人の小さな努力は、ほとんど効果がなかったのだと痛感しました…(今後も続けますが…)。なぜ飛行機や自動車の排出する二酸化炭素だけに注目をし、畜産業が排出する温室効果ガスは取り上げられないのか、強く疑問に思います。
ここ数年、何十年に一度という災害が起きています。今年の春には咲き誇る満開の桜のもと、雪が降りました。綺麗な景色とは思えず、むしろ恐ろしい光景でした。異常気象ですから。
大雨による洪水を恐れ、異常なまでの大型台風からの被害を恐れ、これから先もずっと、
「天災は仕方ないよ」
そう言い続けるのでしょうか。
今年命を授かった赤ちゃんは、80歳のときに22世紀を迎えます。その子どもたちは、新世紀も変わらぬ美しい地球に住めているでしょうか。私たち大人は、子どもたちにこの美しい地球を残すべく、将来を見据えた行動をしなければならないと思います。目の前にあるお肉を、ただ「美味しいから」「みんなが食べているから」という理由だけで消費し続けることがないように。
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