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田舎センバツ上位5県「岩手、山形、富山、鳥取、島根」から、 生き残れる都道府県はどこか。「過密と過疎」について考えました。

Twitterでコロナ未感染県の「田舎センバツ」、「田舎選手権」なるキーワードが流行ってて、なるほどおもしろいなと思って見ていた。
コロナ感染者が1人も出ていない県は、3/27現在、北から、
「岩手、山形、富山、鳥取、島根」の5県。
市町村レベルや離島や中山間地ではもっとありますが、とりあえず47都道府県別はこの5県。
数日前まで、「青森、福井、岡山、鹿児島」も奮闘していたが、先ごろ、「脱落」し、いやよくがんばったとか、大健闘だなどとささやかれていた。
田舎度が高いことへの評価だが、人によっては「不謹慎だけど」とのつぶやきもあり、田舎自慢は不謹慎なのか、いや、不謹慎どころか、至って意味のある現象じゃないかと思いながら眺めていて…、気づいたことがある。

小池都知事は、緊急会見でこう言いました。
「密閉、密集、密接の3つの「密」を避けてください」。

今の日本で(全世界で)、もっと嫌われている概念は「密」であるわけだが、その対義語は、「疎」(または粗)である。

crowd(密集)  ← → sparse(まばら)

「疎」には、「まばら」という意味がある。
つまり、いまもっとも避けるべき「過密」の反対は「過疎」。
もっとも喜ばれる、暮らし方が実現できる地域が、人口の少ない町や村である。と言えなくもない、ですよね。

田舎センバツの上位5県=「岩手、山形、富山、鳥取、島根」の背景を見ながら、
生き残れる都道府県はどこか、まじめに考えた。


都道府県ランキングによる

人口の「少なさ」は?

鳥取 1位
島根 2位
富山 11位
山形 13位
岩手 16位 (面積が広いので)

人口密度の低さ=「疎=まばら」は?

岩手 2位
島根 5位
山形 6位
鳥取 11位
富山 23位

県内における「過疎」といわれる市町村の比率は?

島根  1位 100% ←市町村のすべてが過疎!堂々の1位!
岩手  9位  72%
鳥取 13位  63%
山形 16位  60%
富山      26%(←市町村の数が15と少ないので合併によると思われる)


ところで、過疎とは何か?

「過疎」という語は、1966年に経済審議会の地域部会中間報告で初めて公式に登場した。

 昭和30年代以降、日本経済の高度成長の中で、農山漁村地域から都市地域に向けて、若者を中心に大幅な人口移動が起こりました。
そのため、特に大都市地域では人口集中による「過密」問題が起こるようになりました。

 一方、農山漁村地域では、人口の減少により、例えば教育、医療、防災など、その地域における基礎的な生活条件の確保にも支障をきたすようになるとともに、
産業の担い手不足などにより地域の生産機能が低下してまいりました。

 「過疎」というのは、人口が減ってしまうことで、その地域で暮らす人の生活水準や生産機能の維持が困難になってしまう状態を言い、そのような状態になった地域が「過疎地域」です。

この半世紀、わたしたちの国における人口問題は、過疎=行き過ぎた疎ら(まばら)地域=つまり農村地域が、社会のお荷物となり、なんとなく疎んじてき(うとんじてきた)のではないでしょうか。

しかしここへ来て、「疎」である場所(=農村)は、「密」である状態(=都市)よりも生き残りやすいことが、「田舎センバツ」で明確になりました。

さらに、「密」の反対=「疎」から浮かぶもう一つの現象は以下。

敵襲・火災などによる損害を少なくするため、集中している人や物を分散すること。


なんというキーワードかわかりますか?

そう、


「疎開」です。


集中している人や物を「分散」させた暮らしが、感染拡大を防ぐというわけです。

さらにいま、「都市の不安」により、スーパーから食べ物や生活物資が足りなくなっています。

人の暮らしに、命に欠かせない食べ物について調べてみました。

「食料自給率」を都道府県別に並べました。

食料自給率とは=食料(カロリーベース)を人口で割った値。
ちなみに、日本という国としての食料自給率は、38%
(農水省:カロリーベース29年度概算値)
国交が途絶えて、輸入できなくなったら、国内だけでまかなえる食べ物は、38%しかありませんよという意味。

さらに、「都道府県別の食料自給率」とは、すべての都道府県境が「封鎖」されて(まさに今目の前にある危機です)
そのエリア内だけで、食べ物をまかなおうとしたらどうなるかという割合。

都道府県別の食料自給率(%)
①北海道 206 
②秋 田 188
③山 形 137(感染者ゼロ)
④青 森 117
⑤新 潟 103
⑥岩 手 101(感染者ゼロ)

100%を超えるのは以上6道県、おめでとうございます。
安心してください、食べ物は十二分にありますよ。
県民、道民のお腹を十分満たしたうえで、さらに100%を超えた余剰分は、隣県にも分けてあげられます。

つづいて
⑦佐 賀 93
⑧鹿児島 82
⑨富 山 76 (感染者ゼロ)
⑩福 島 75
⑪宮 城 70
⑫茨 城 72

ここまでが、7割以上です。
ちなみに茨城県の農業生産額は、北海道に次いで第2位という大農業県なのにこの表では⑫位、この食料自給率データは、生産額ベースではなく、カロリーベースであり、また県内人口も多いので、こういう結果になります。他の⑦~⑪も同様。

⑬栃 木 68
⑭島 根 67 (感染者ゼロ)
⑮福 井 66
⑯宮 崎 65
⑰鳥 取 63 (感染者ゼロ)

食料自給率が6割を超えるのは、ここまで。
なにしろ、人もまばらですので、まあ生き残れる(生きやすい)のではないでしょうか。
ちなみに、先ほどの⑧鹿児島と⑯宮崎は、肉牛生産では国内トップクラスですが、肉牛のエサ(飼料)が輸入なので国産比率は低くなるのです。

⑱熊 本 58
⑲長 野 54
⑳滋 賀 49
㉑高 知 48
㉒石 川 47
㉓大 分 47
㉔長 崎 47
㉕徳 島 42
㉖三 重 40
㉗岡 山 37
㉘愛 媛 36
㉙香 川 34
㉚群 馬 33
㉛沖 縄 33
㉜山 口 32
㉝和歌山 28
㉞千 葉 26
㉟岐 阜 25
㊱広 島 23
㊲福 岡 20
㊳山 梨 19
㊴静 岡 16
㊵兵 庫 16 
㊶奈 良 14 
㊷愛 知 12  
㊸京 都 12  
㊹埼 玉 10  
㊺神奈川   2  
㊻大 阪   1 
㊼東 京   1 


あなたの県は何位でしたか?
わたしの住むところは… 最下位でした。

というわけで、「食料自給率」を都道府県別に並べると、ワースト3は、
東京    1%
大阪    1%
神奈川 2% です。

この意味するものは何か?

首都圏封鎖がささやかれていますが、仮に「東京」が封鎖され、それが長期化したとして(例えばの話ですが)、
とはいえ、99%の人が、食料不足で餓死するわけではありません。
有事の際に、命の重さは平等ではありません。(残念ながら)
現実的には、お金持ちや権力者=情報とモノをいち早く仕入れることのできる人だけが生き残れるでしょう。 政治家、富裕層、財界、情報ツウ・・・
(ホリエモンとか絶対うまく情報を仕入れて生き残れそうじゃないですか~~。仲良くしておきたいけど、すでに友達も多そうだし今から入り込む隙間は難しそう~)
また、たとえ食品会社やスーパーの倉庫や冷蔵冷凍施設に、どれだけ食料があったとしても、有事の際に、あるもの全部、誰にも分け隔てなく放出するでしょうか?
それこそ利権のある人にまず便宜を図るのが、人間ですよね。
恨むわけにはいきません。ウィルスも生き物なら、組織も企業も生き物。
生き残り策としては当然です。

だけど、それ以外の都民、県民でも生き残れる人はいます。
東京にも農地があり、食料(野菜、コメ、豚、牛乳)を作っている人はいます。
東京でも、農家は生き残れます。
それと、農家の友達や家族、親戚も分けてもらえるでしょう。

「都市農業」と呼びますが、そうした都市農家と仲良くしておくのは手ですよね。

富も権力も農地も持たないわたしたち市民に残された選択肢は3つ。
①富や権力のある人と仲良くするか。
②都市農家と仲良くするか。
③田舎センバツ上位のようないわゆる田舎へ移住するか。

もっとも簡単で今すぐできる方法はどれか…考えてみてね。

というわけで、
田舎センバツの上位5県=「岩手、山形、富山、鳥取、島根」の背景を考えながら、
生き残れる都道府県はどこか、まじめに考えた結果、
「密」3拍子のそろいやすい東京(都市)は生きにくい部分があるけれど、
生き延びる方法の一つは、「農ライフ」(農家、農村、農業的なものと仲良くして、暮らしに取り入れるライフスタイル)ではないかというのがわたしの結論です。
(ちなみに土壌や家畜に触れる暮らし(農村生活)をした人は、免疫力が高いというデータもあります)
https://wired.jp/2019/06/10/healthy-stress-busting-fat-found-hidden-dirt/

また、都市には市民農園、区民農園、体験農園があって、
農家ではないけれど、市民にも野菜作りの場があります。
興味ある方は、お住いの自治体、またはJAへ。

ちょうど、このご時世を反映して、体験農園では追加募集がはじまりました。興味ある人は以下をみてね♪
https://www.ja-setame.or.jp/topics/?itemid=526&dispmid=434

わたし自身も4月から世田谷で体験農園はじめることになりました。
1区画10平米の野菜畑ですが、土いじりをして、食べ物の成長を知る、
NO 農業 NO LIFE!

みなさんも、自分なりの方法で、農ライフ、山ライフ、川ライフ、お花ライフ、散歩ライフ、何かしら自然や生き物、生命と関わって、
心安らげる暮らし方、考え直す機会にしたいですね。
(4400字も書いてしまいました。長文読んでいただきありがとうございます。)
※写真はきょう世田谷の農園の見学ついでに、多摩川河川敷のハマダイコンの菜の花ごしに見た武蔵小杉の高層マンション群。
名付けて「対岸のコロナ禍」。


引用資料:
都道府県ランキング 
https://uub.jp/rnk/p_j.html
過疎地域のデータバンク(全国過疎地域自立促進連盟)
http://www.kaso-net.or.jp/publics/index/18/#block187
都道府県別コロナ発生のデータ
https://uub.jp/pdr/q/covid.html
都道府県別食料自給率(農水省)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/zikyu_10-7.pdf

追伸。食料自給率(カロリーベース)はひとつの目安です。下位になった県が農業をがんばっていないという意味ではありません。気になる方は上記の表に生産額ベースの数字もあります。参考にしてね。今回は便宜上、カロリーベースを使いました。

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農ジャーナリストとフリーアナウンサー、野菜をつくるベジアナです。食べものをことをよく考えています。ときどき野菜つくってます。自分のあたまで考えること、自分の言葉で話すことをだいじに、ウケたらよろこび、すべったらさびしがります。でもすべるのを恐れない。希望をわすれないようにね