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肉食が地球に与える影響/私がヴィーガンになった理由

昨今、世界的に環境問題への関心が高まっていますね。

グローバルではパリ協定で各国のCO2削減目標が決定、日本では昨年2020年に政府が「2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする」という方針を発表しました。具体的なアクションとして脱炭素化、クリーンエネルギーへの転換が叫ばれています。

確かに必要なアクションだとは思いますが、温室効果ガスの大幅削減を目指す上で欠かせない、にも関わらず見過ごされている他の問題があります。

それが「畜産による環境汚染」です。

世界人口は増え続けており、2021年時点で78億7,500万人の人口は2030年には85億人、2050年には97億人になると予想されています。
更に、中国やインド、ブラジル、アルゼンチン等の発展途上国の中間所得層(年間所得50〜250万円)の数が2050年には3倍以上になることで、食肉や農作物の需要が1〜1.5%増える。

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果たしてそれだけの食糧をこのまま生産し続けられるのでしょうか。答えは「No」だと言われています。

世界の人間の数に対して家畜の数は1:11、つまり人間が78億人に対して家畜の数は800億以上だそうです。
それが今後、人口増加と中間所得層の増加によって更に増えるのです。

それだけの家畜を育てるのに、地球に膨大な負担がかかっています。家畜を育てるには、まず餌となる穀物が必要です。その穀物を輸送し、それを食べた家畜はゲップや糞尿をします。ゲップはメタンガスとなって排出され、糞尿は水に流すための処理が必要です。また、食肉であれば家畜を解体する作業や処理作業をします。その過程で広大な土地や大量の水が必要になり、膨大な量の温室効果ガスが排出されます。

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※引用元:東京新聞「バカにできない?肉の生産で出る温室効果ガス」

今でも温室効果ガスの排出量のうち18%が家畜によるもので、既に運輸による排出量を上回っています。それが2050年には50%を超えると言われています。

水に関しても衝撃のデータがあります。
なんと牛肉1kgを生産するのに20,700リットルの水が必要、風呂の水に置き換えるとなんと93杯分にもなります。豚肉1kgは5,900リットル、鶏肉1kgは4,500リットル、卵1パック(10個)でも1,792リットル、風呂10杯分になります。このペースでいけば、2030年には2人に1人が水不足になるといいます。

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私はこの問題を知った時、衝撃を受けました。私が大好きで毎日のように口にしているお肉を生産するのに、こんなに地球に対して負担を強いているなんて。畜産による負担を軽減しない限り、環境問題の解決には繋がらないと考えています。このままいけば地球環境は更に悪化し、食肉は今の値段では手に入らなくなるでしょう。私はまだ28歳なのであと50年以上生きると思いますし、次の世代は生まれた時からそのような過酷な状況を強いるなんて考えたくもありません。巨大な食肉産業という壁があるため、世界全体の食生活を変えるのは簡単なことではありませんが、今の畜産は持続可能性は低く、将来的に動物性の食材を選択しない食生活がより一般的になっていくでしょう。周りに促す前にまずは自分の食生活を変えることから始めたい。私はそんな思いでヴィーガンになりました。

※ブログの記載内容はあくまで個人の見解です。

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