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使い心地のよさと心配りに胸がいっぱい

楽しみに待っていた『あれ』が届いた。

待っていたのは、左ききの手帳2022。
左ききの道具店さんから発売されている手帳である。

いざ、開封してみると細やかな心配りと温かさに胸がいっぱいになった。こんな感じで、左手で書く人が困るであろうことに丁寧に対応している。それでいてデザインはシンプルでその他の持ち物によく馴染む。ここまでデザインもよく、使い勝手も良い手帳は今後なかなか出会えないだろうなと思う。一目でお気に入りになった。

他にもこんな物が入っていた。
ボールペンはオンライン購入の特典とのこと。左で書いても描きやすくて感動してしまった。いつもはジェットストリーム一択だけど、今後は一軍のラインナップに入ってきそうだ。左で持った時に、ロゴが見える位置にくるのも嬉しい。

さらに試し書きまでできるようにサンプルも入っていた。たしかに手帳を使う上でボールペンとの相性の良さは気になる。以前購入した手帳で、紙が薄すぎてどうにも書きづらく途中で使うのを諦めてしまったこともあった。なので、書きやすさは利き手に関係なく重要なポイントだと思う。
せっかくなので、サンプルを使って試してみると、いつも使っているジェットストリームやフリクションでもとても書きやすい。ちょうどいい厚みと滑らかさだった。これならストレスなく日々の予定を書き込めそうだ。この手帳を今後使っていくことを想像したら思わず笑顔になってしまう。いい相棒を見つけちゃった。

同封されていた冊子にも書いてあったけど、左ききである以上不便に慣れて生活していかなければならない場面は多い。そもそも10人に1人の割合なのでどうしたってマイノリティになるのは仕方がないし、不便さは工夫でどうにかやるしかないと思って生きてきた。そこで不満を言っても仕方がないというか。だから左きき専用の道具はこれまであまり積極的に使うこともしてこなかった。もちろん選べる時は選ぶこともあったけれど、周りに気を遣わせるのも申し訳ないし、よっぽどでなければ右きき用で事足りていた。

でも、こうして左ききにとって使いやすいものをこだわって作っている人がいることに感動したことと、ここまでの気配りと温かさをもって届けてもらえたことが心から嬉しい。ありのままでいいんだよ、と肯定してもらえたような気分になる。

実は少し前に、左ききの人は右ききよりも寿命が短くなることを受け止めなければならないというような趣旨の記事を読んだ。その記事を書いた方に悪気はないのかもしれないが、とてもショックだった。たとえそれが事実だったり、科学的な根拠に基づいたものだったとしてもそれを突きつけてどうしたいのだろう。そもそもその記事を読んで嬉しくなる人はいるのだろうか。左ききである以上、短命になるかもしれないと受け止めた上で生きろだなんてちょっと酷だなと思う。だって、生活習慣のように気をつけて改善するとかっていう類のものではないのだから。

その時に感じた悲しい気持ちがすーっと落ち着くのを感じた。別にマイノリティであることを卑下するつもりもなければ変な被害者意識を持ちたくもない。これからも出来ればニュートラルでいたい。ただ、過ごしやすくなる道具があるのならば、これからは積極的に取り入れていこうと思う。これを機に他の道具も色々と試してみたい。

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