そんな雨の日の朝
雨だからと思って5分早く家をでたら5分早く職場についた。
不思議と,雨でも混まない日もある。
規則正しく動くワイパーと,車内から流れるBGMのBPMがたまたま同じ速度だった。なるほど。
誰に教えるでもない豆知識が増えた瞬間だ。
散りかけていた桜がすっかり葉桜になっていた。
今年の桜ももう終わりだろうか。
雨に濡れた桜の花びらがフロントガラスに張り付いている。
これはこれで趣がある。
桜の終わりかけ,私は結構好きだ。
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何かといえば雨の日のことを書いているような気がする。
雨が好きというわけではなくて,どちらかといえば嫌なのに書きたいことが浮かぶのは雨の日のほうが多分多い。
きっと,手に入ったものとか幸せなこととか,そういうものよりも,手に入らなかったものとかちょっとした不幸の方が創作する上では価値があるのかもしれない。
そう言えばこの前会った人とも似たような話をした。
ドラマになるのは負けたほうだ。
ストレートで勝ったストーリーは面白みにかけるよね,と。
そういうものなんだよなと思う。
私のnoteだって,簡単に手に入ったものの話はほとんど出てこない。言葉がすらすら出てくるのは手に入らなかったものとか,ちょっとの不幸だ。
だから雨の日だって,悪くない。
書きたいことが浮かんでくるのは,よく晴れた日とは限らないのだから。
そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。