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『手紙』

健くんへ。

剛くんが辞めたときに。
「きっとあなたは後を追うだろう」と思った。

剛くんのことが好きで好きで、その背を追い続けてきたあなただから、きっとあなたは事務所に残らないだろうと思ったよ。

それでも1年、“アイドル“を貫いてきてくれたのは、私たちの、ファンの為だったんだろう。

悲しくならないように。
辛くならないように。
急にいなくならずに、自分が“そこ“に留まることで「今のうちに心の整理をつけるんだよ」っていう、私たちに準備をさせるための時間だったんだね。

V6が解散した日。
健くん“お決まり“のサインもなく、コンサートを終わらせたあのとき。
「ああ、本当に、本当の意味で“V6は終わった“んだな」と私は思ったんだ。

あれは、“また会おう“という約束じゃない。
“この続きをしよう“という願いじゃない。

“完全に、跡形もなく終わらせるよ“っていう意味だったんだ、って、あのときも思ったけど、今ならわかるよ。

あなたはいつだって“アイドル“だった。
たぶん他の5人の誰よりも。
“V6の三宅健“であることを優先してくれた。
誰よりも、ファンのことを想ってくれていた。

だから私は、私たちは、解散が告げられたあの日「健くんが、あの健くんが私たちに何も言わず、いなくなるワケがない」と心から信じることが出来たし、事実、あんなに困難な状況でありながらも、直接、別れを言える、コンサートという場を用意してくれたね。

それだけじゃない。
いろんな形で、私たちが悲しまないように心を砕いてくれたね。

感謝してもしきれないほど、感謝してる。

そうして信じた健くんが、事務所からいなくなると今日、知って。
正直、V6が解散したことよりもずっと「辛いな」って思った。

本当に、本当に。
私の愛した6人が、終わってしまうんだ、と思った。

もうとっくの昔に終わっているのに。
どこかで、健くんは“トニセンと一緒にいてくれる“って、“一緒にいてくれるなら、またどこかで会える“と、都合よく思っていたのかもしれない。

健くんには健くんの道がある。

それはきっと、他人がとやかく言えるモノじゃない。
ずっと、25年間“アイドル“として生きてきたあなただから、“アイドル“じゃない自分を見てみたくなったのかな。

応援するよ。
応援する。いつまでも。
あなたは坂本くんじゃないけれど、それでも。
大切な人であることに変わりはないから。

ずっと追いかけてきた、6人のうちの1人であることに変わりはないから。

明日から応援するよ。だからさ。

今日だけは、泣いてもいいかな。

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