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呼吸

朝。
緩やかに涼しくなるこの時節に
三三七拍子と
張る声を無視して
躰をジワリと起こす。

最愛は更新され
最悪は胸にとどまり
苦い水になる。
寝ることも覚めることも
おなじ。

変調をきたす前に
整えることを
生活と呼び
変化しないことの変化を
よろこぶ。

吸い込むの。
吐き出すの。
ただ細胞を生かすの。
吸い込んで、
吐き出すの。

朝。
終わらない夢。
小さなこころで
許せる限り
あなたをおもいだす。


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