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中学校教師 #17 夏休み3・4週目 仕事をしないことで考えたこと




4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照

https://note.com/vast_swan335/n/n94f3001c0e89


夏休みの3・4週目。
年休や夏季休暇等を活用し、全く出勤しない2週間でした。

「●●を~までに終わらせる!」
という切迫感のない2週間。
まとまって仕事をしないことで何を考えていたか、何をしていたのかをまとめてみます。


我が子の姿から

この2週間の間で何度も訪れたこと、それは「妻は出勤、子どもたちと過ごす日々」です。
休みなんだからそんなもの、楽しくて良いじゃないですか。
と思ったそこのあなた!
確かにそうなのですが、これはこれで大変なことがあるのです。
・家事全般(3食用意と片付け・洗濯・掃除などなど)
・娘の宿題(先生!夏休みの宿題、多くないですか?)
・天気に応じた遊び方
 晴れなら外へ!でも、めっちゃ暑い…
 雨なら家の中…うーん。おもちゃ遊びも限度があるし…。
 ちなみに我が家はゲーム機なし。TVなどメディアもほどほどにと気を付けています。
・瞬間的に勃発するケンカへの対処
 長女(7才)、長男(6才)、次男(3才)
 仲良く遊んでいたと思ったらすぐケンカ。
 3人とも、自分が最強と思っているので、お互いに引くことなくやり合います。これが一番大変でした…。

それでも、単調な毎日ではつまらないので、工夫して過ごすようにしました。
公園に行ったり、図書館に行ったり、庭でカレーライス作って食べたり…。

そんな毎日を過ごす中で、我が子たちの会話が聞こえます。
長女:「私、学校行きたいなぁ。」
長男:「僕も、こども園行きたいなぁ。」
次男:「ぼくもー。」

親としてはありがたいです。
学校やこども園の先生方には大変お世話になっています。
また、同じクラスのお友達にも恵まれて、我が子たちがこのようなことを言ってくれるのは本当にうれしい。

と、同時にこんなことも考えます。
学校やこども園に行きたくないと思っている子もいるはず。

そのような子たちと、我が子たちと何が違うのか。
よっぽど我が家で過ごす日々がつまらないのか…


私としての考えは一つ。
「家での過ごし方が楽しいのは良いが、楽しすぎるのは良くないのかもしれない。」
例えば、ゲーム機、スマホ、Youtube等の動画コンテンツ
これらは際限なく楽しむことができます。
これらを子どもたちが自由に使える環境だったらどうなるでしょうか。
きっと、「もっとやりたい!」という思いのまま、依存するかの如く使用し続けることになるでしょう。
そりゃあ、学校やこども園にも行きたくなくなるはずです。

同時に、どのコンテンツもとても刺激的であることも忘れてはいけません。
仮に、夏休み終了後に登校・登園したとしても、学校やこども園での生活と上記のコンテンツを比較した際に刺激量の違いを感じて、登校・登園渋りが出てくるかもしれません。

親としては、刺激が強すぎるコンテンツを家庭でコントロールする必要があると感じました。
有意義な夏休みにしたい!
我が子と楽しい思い出を作りたい!
その思い出は体験重視であると良い!
批判覚悟で表現するなら、
ほどほどにつまらない時間も大事!

教師としては、児童・生徒たちの夏休みの過ごし方に寄り添うことができる能力が求められるはずです。
・めちゃめちゃ充実した夏休みの子
・(親が仕事など)子どもだけで過ごした時間が長い子
→それによりさみしく感じた子もいれば、自由奔放に過ごした子もいるはず…

・お出かけをして、思い出がたくさんの子
・毎日同じような日々で、思い出があまりない子
→「夏休み楽しかった?」と聞くのはナンセンスかもしれない。

・充実した食事の子
・(給食がないor夏バテで)食事が不十分だった子
→夏休み明けの健康調査、体重計測では注意。体重が減っている子は…。

上記以外にも複雑な事情で大人が思っているような夏休みの過ごし方をしていない子も多く存在しているはずです。
2学期になり、教師として投げ掛ける言葉が特定の児童・生徒にとっては刃のように感じる可能性もあります。
ここには十分に注意を払う必要があります。


休んだ後の心情こそ本心なのかもしれない

出勤せず、まとまった仕事をせず…
こんな日々は普段は訪れることはありません。
公務員なので、こんな8月でも給料をいただくことができます。
あぁ、ありがたい。

さて、この休んでいる期間にいろいろな情報をインプットしました。
Twitter、note、書籍、テレビ番組、Youtube

たくさんのインプットをして、考えたこと

授業がしたい


一番考えたことはここですね。
Canvaを活用した事例
ChatGPTを活用した事例
働き方改革
学校現場の問題点、改善点
いろいろインプットしましたが、結局は考えたことは授業です。
良い授業をしたいってことです。
良い授業って何か、まだまだ模索中ですが、とにかく授業をしたいんです。

授業をさせてもらえるってことが、自分の存在価値を実感できると思っています。

ま、普段はね、違いますよ。
明日はフルコマだなー。とか
今度のこの授業どうやって展開しようかなー。とか
ちょっと惰性になってしまうこともあります。

でも、これだけ休んでいると授業をしたくなるんです。
ってことは、私は正常なのかなって思います。
これだけ休んで、そのあと授業をしたくなくなる。
こうなったら教師を辞めた方が良いです。

自分の職場の環境を良くする


与えられたこの環境(所属校)で、力を注ぐことが私に求められていること。
地に足をつけて実践を積み重ねることが重要。
生徒も教師も保護者も地域の方も、一人でも多くの人が笑顔になるようにしたい。そのために、何ができるか、何をするべきか。


ただ漠然と、こんなことを考えていました。
夏休み中ですが案外、真面目なことを考えていますね。

そして、考えたことをアウトプットすることで、自分の気持ちを整頓したり、振り返る際のポイントを作ったりすることができました。


貴重な夏休みもあと1週間。
しっかり休んだからこそ、その分しっかり働こうと思えています。

*2学期の始業式から良いスタートを切れることを意識して仕事を進める
*夏休みだからこそできること、やり残しがないように遊ぶ


あぁ、あれやっとけば良かったなぁという後悔がないようにしたいですね。
(すでに2学期が始まろうとしている先生方、がんばってください!)

【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】


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