数学の授業でICTを活用する
こんばんは。
中学校教員、うたういぬです。
先日、情報主任からアンケートの依頼がきました。
授業において、ICTを活用している例を挙げてほしい。とのこと。
Excelのデータに入力する、うたういぬ先生はよく使っているからみんなが入力する際の参考になると嬉しいので、早めに入力してくださいと言われました。
早速データを開きながら、自分の実践を振り返りました。
思ったよりたくさん事例があるような気がしたのでここで紹介します。
デジタルドリル
私の自治体はミライシードを活用しています。
その中に、「ドリルパーク」というデジタルドリルがあります。
たくさん挑戦するとシードポイント🌱が貯まるので、ゲーム感覚で繰り返し挑戦することができます。
数学の授業では冒頭5分間をドリルタイムにしています。
その際、個別最適な課題として7分程度の問題に設定して、同じ内容の問題を取り組ませます。
学習意欲のある生徒は授業開始前からドリルができることを伝えると、開始前にきちんと着席してドリル学習をしています。
こちらが、「早く席に着けよー。」と言わなくても良いです。
次第にこのような生徒が増えていくと、自然と学級全体が学習モードになります。
発展問題を自ら手に入れる
授業では、私が提示した課題を早めに終える生徒もいます。
問題集やデジタルドリルに取り組むことができるようにしていますが、教師が提示した課題の方が好きという生徒に向けて発展問題を準備しておきます。
これを全員に一律に配付するのでは面白くない。
生徒が自ら手に入れることができるように、オクリンクのカードボックスに入れておきます。
どんな問題かな?というワクワク感が高まることを期待して。
問題によって、カスタマイズできる点も良いです。
★答えを提出BOXに提出させる
スタンプ機能を活用して、「出来たね」と称揚することができます
★答えも貼り付ける
生徒が自分で答え合わせができます。
正答を読んで、自分で確認することができることも実力の一つ。
★ヒントも貼り付ける
やや難しい問題については、ヒントカードも添付します。
その際、デジタル教科書の動画資料も活用できます。
画面録画をして、視覚的に理解できるように支援が有効なこともあります。
データの分布 SGRAPA
中1ヒストグラム 中2箱ひげ図を扱う授業では、SGRAPA(スグラパ)が非常に便利です。
データを入力すると、ヒストグラムや箱ひげ図を作成することができます。
また、細かな表現をアレンジしたり、作成した図を画像としてダウンロードできたりします。
私は、画像をダウンロードさせて、wordに資料として貼り付けながら考えを述べる文書を作成する課題を課しました。
データの分布についての基本的な知識を理解したなら、このようなデジタルツールを活用する手もあります。
ICTはあくまでツールの一つ
Canva、Teamsなど、デジタルツールをよく活用する私ですが、数学の授業ではミライシードを活用することが多いです。
このように紹介しましたが、毎回タブレットをたくさん活用しているわけではありません。
チョーク&トークの授業もします。
プリントを活用して計算問題に取り組む授業もします。
大事にしたいことはICTを積極的に活用することではありません。
どのような力を高めることを狙いとするかを構想して、適切な手立てを講じることだと考えています。そして、生徒とも共有することで、見通しを持って学習することができれば、自然と生徒は熱心に学ぶことができると思います。
現在、私が重視していることは
・身に付けべき力を自分で捉えて学ぶこと
・心マトリクスを意識して学び方を捉え、適切な方法で学ぶこと
・学んだことを言語化して振り返り、次の学びの質を高めること
繰り返し生徒に伝えています。
さ、明日も頑張ろう。