息子の度重なる怪我から学ぶこと
8歳になる息子の度重なる怪我に驚いている。何らかのメッセージなのか?火曜日の工作の際に切った指から始まった。最近関東では雨が続いていた。雨の日は特に注意してねと念押ししている。
下校時の出来事だ。
息子の話によると、、、下校中に転けてしまい、頬、手と足を擦り剥いてしまい息子は泣いていたらしい。その時、通りがかりのメガネを掛けたお兄さんが泣いている息子に声を掛け、近くにあるコンビニに立ち寄り、絆創膏を買い、息子の怪我した場所に絆創膏を貼ってくれ、その後、息子はお兄さんと手を繋いで、自宅まで帰ってきたらしい。ただ、雨が降っていて、傘をさしていて、お兄さんの顔をあまり覚えておらず後悔していた。
私は、次女の午後からある学校の集まりに参加予定だった。息子は朝から初めてのひとりぼっちの帰宅とお留守番になることが心配だったようだ。それを察して私は学校行事の参加を急遽取りやめた。一方で、息子はそのお兄さんに、『ママは、用事があってお家にいないの』と告げたらしい。だから、相当不安だったに違いない。
私は今夜の献立、子供たちの大好物パクチーカレーを作っていた。
『ただいまー。ママ、、、いた。』息子が言う。
『おかえり。』と言うと、半泣きの息子が、『ママ、怪我して、お兄さんが助けてくれた。』と言ってきた。
息子は沢山怪我していた。どんな風に転んだら、こんなになるのか疑問だった。最初は何を言っているの?と思っていたのだけれど、だんだん聞いているうちに、親切すぎるお兄さんに感謝の気持ちと同時に、もし不審な人に出会っていたら、どうなっていたのかと自問自答した。
息子は、不審に思っている私に必死に言った。
『お兄さんは転けて泣いている僕に大丈夫?って声を掛けてくれて、痛いというと、とても優しくて、親切で、僕のためにお仕事遅れるって誰かに電話して、コンビニへ行って絆創膏を買って怪我しているところ全てに貼ってくれたんだよ。そして、僕の荷物を持ってくれて、その上、手を繋いでくれて、玄関まで送ってくれたんだよ。』と。
息子はとても思いやりがあり正直。きっと息子の言っていることは真実だと確信した。コンビニで絆創膏を買うという行動を思いつきもしない私は、ただ、知らない人に声を掛けられてもついて行ってはいけないし、もちろん家へ連れて来てもダメだし、プライバシーは守ってね、と念を押していたからこそ、正直母親として息子の行動にはいたためれない気持ちになった。
夕飯時、息子はホッとしたのか、お兄さんの事をゆっくり思い出しながら話し始めた。
『お兄さんは眼鏡を掛けていて、本当に心が優しい人だったよ。もう一度会ったら、お礼にママの作ったパクチーカレーを食べさせたい。』と言ってきた。その息子の発想には笑ってしまった。
その後続々と長女次女が帰宅した。そのお話をすると、『お兄さん優しいね、親切だね、見習いたい、すごいね。』と娘たちのシンプルな答えだった。一切、私のような疑う余地が無い。
私は母親になってから、いろいろな人と関わる上で、信用することを忘れていた。人を疑って入ることが多くなったように感じた。
息子はそんな私に親切なお兄さんを責めないでねと訴えているようだった。
息子を助けてくれたお兄さんには感謝だ。
しかも、綺麗に絆創を貼ってくれている。絆創膏の貼り方で、心に余裕のある人で優しさを感じた。私も、人を大切にしたい、たくさんの人を助けたいと改めて学んだ。
新学期が始まってから立て続けに怪我をする息子は、新しいことの始まりで、ワクワクと同時に緊張やストレスを感じているんだと感じた。8年しか生きていない息子は自分ながらに必死に頑張っているんだなあと改めて反省した。
息子が”本当に心が優しい人”に出会えて本当に嬉しかったし、私も勉強になった。
息子に言った。
『お兄さんのように思いやりのある人になってね。そして人や自分を大切にね。』と。
今朝、息子は元気良く学校へ行った。昨日の出来事を通して、また一段と成長を感じた。
私は子供を通して様々なことを気付かされては学ぶことの方が多い。
そして親切なお兄さん、本当にありがとうございました。と、いつかお会いして言いたい。パクチーカレーと共に。
改めて、”今ある幸せ”にありがとう、と思う。