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【必見】生後4か月児の発達・乳健でよくある質問4選

【生後4~5か月児】よくある質問

乳児健診とは、生後4~5ヶ月の赤ちゃんを対象に、自閉症など、病気の早期発見、早期治療に繋げる目的で、各市町村で行なわれてる集団の健診です。
このチャンネルでは、乳児健診の時に保健師が見ている、赤ちゃんの発達の確認ポイントを紹介しています。
生後4~5か月の赤ちゃんの発達確認項目はたくさんあるので、何回かに分けて解説をしています。

前回は、「手足はバタバタよく動く?」「腹ばいで頭を持ち上げる?」「おむつを変えるときに足が開きにくい?」の3つについて解説しました。

🌸今回は乳児健診でパパママからよくいただく質問について解説します!
【生後4~5か月児】よくある質問
✅おしゃぶり、指しゃぶりしてるけど大丈夫?
✅夜泣きでパパママが眠れない…対策は?
✅母乳・ミルク以外に赤ちゃん用の麦茶飲ませてもいい?
✅便秘がち

①おしゃぶり、指しゃぶりしてるけど大丈夫?

結論から言うと、生後4~5か月ではおしゃぶりも指しゃぶりも問題ないです。
4~5か月は指しゃぶりと言うよりは、手を丸ごとなめている状態だと思います。
手を口まで持っていくことができるようになった、発達の過程です。
(目と手の協調運動の発達)
指しゃぶりでよだれが垂れるため、ほっぺやあごに湿疹ができやすいので、こまめにガーゼで拭いたりするしましょう。

おしゃぶりがないと寝ない…という相談もよくありますが、赤ちゃんにとって精神的な安定に繋がっているので無理にやめさせなくても大丈夫です。
おしゃぶりを使うデメリットとしては、言葉かけや喃語の頻度が減ってしまうこともありますが、1歳頃までは気にしなくても大丈夫です。
※1歳過ぎた頃からは言葉の発達や、歯並びのために常に使うのはやめた方がいいかも…とわたしは伝えています。

②夜泣きでパパママが眠れない…対策は?

✅赤ちゃんが泣きやまなくて困ったら、オムツを替えたり授乳、ミルクをあげたりして生理的な欲求を満たすようにします。
✅それでも、泣き続ける時は激しくゆすぶらず、おんぶや抱っこでリズムをとりながらゆっくり揺らしてあげます。
✅それでもどうにもならない場合は、少し泣かせたまま安全なところに仰向けに寝かせて様子を見ましょう。
⇒体調が悪いこともあるので、心配になったら日中にかかりつけの小児科の先生に相談しましょう。

3ヶ月を過ぎると、感情をパパママに伝えるために泣くことが増えます。
それまではお腹がすいたなどの生理的不快感やパパママに甘えたい思いを訴えるために泣いていたのに対して、不安、寂しいといった感情を訴えるようになります。

自分にとって不快なことを避けようとするためで、夕方になると決まって泣き出す、〈たそがれ泣き〉〈3か月コリック〉が始まります。
泣く原因としては、日中の疲れが出るからとか、大人が一番忙しい時間帯で構ってもらえなくなるから、などがありますが、はっきりしたことは不明です。
具合が悪そうでもなく、思いつくことをあれこれやっても泣き止まない時は、「ただ泣きたいだけなのね」と割り切ることも必要です。
泣き止ませようとパパママが焦ると、それが赤ちゃんに伝わって悪循環になります。
泣きやまない時には、しっかり抱っこして、気分転換のつもりで散歩に出かけたり、音楽を一緒に聴いたりして、赤ちゃんの気持ちが落ち着くようにしましょう。
個人差はありますが、たそがれ泣きは、4~5ヶ月頃になると自然におさまります。

5ヶ月頃になると夜泣きも始まります。
原因は一人一人違っていて、夜泣きを解決する方法はないです。
いろいろ工夫してダメなら、諦めて徹底的に付き合う気持ちになることも必要です。
パパママが不眠やイライラしてしまう場合は、かかりつけの小児科で相談してみましょう。 

③母乳・ミルク以外に赤ちゃん用の飲料を飲ませてもいい?

結論から言うと、必要なしです。
水分補給として、風呂あがりに赤ちゃん用の麦茶やイオン飲料を飲ませたりされるパパママもおられますが、必要ありません。
離乳食が始まる前の準備として、ミルクや母乳以外の飲み物(果汁など)で、スプーン練習することも必要ないです。
⇒哺乳量が減ってしまい、赤ちゃんの栄養に影響が出ることがあるので、母乳とミルク以外の飲み物は必要ないことを伝えましょう。
母乳、ミルク以外に何も飲ませていないパパママには、それで正しいと言うことを伝え、自信につなげます。

④ 便秘がち

2~3日が出なくても、お腹が固くて張った感じ、哺乳量の低下、不機嫌などがなければ、便秘じゃないです。
4日以上便がなく、苦しそうな様子であれば、綿棒浣腸を。
それでも出ないときは、小児科に受診しましょう。
日常的にできる便秘予防としては、お腹のマッサージ(のの字を書くように)があります。
便が硬く、肛門が切れて出血するようであれば、小児科を受診しましょう。

乳児健診でよくある質問

今回は乳児健診でパパママからよくいただく質問について解説しました!

✅おしゃぶり、指しゃぶりしてるけど大丈夫?
✅夜泣きでパパママが眠れない…対策は?
✅母乳・ミルク以外に赤ちゃん用の麦茶飲ませてもいい?
✅便秘がち

について解説しました。

ちなみに…
乳児健診では、ひとつの項目だけで特定の疾患や発達の問題を診断することは難しいです。
発達が平均より遅かった項目の組み合わせによって、お子さんが持つ問題を推測することになります。
生後4ヶ月の時点では、まだ問題が現れていない場合も多いため、発達が平均よりも遅れている項目の、普段の状況を丁寧に聞き取ります。
発達は個人差が大きいため、必要以上にパパママを不安にさせないように、健診会場ではあくまで信頼関係を築くことに重きを置いて接することができるといいのかなと思います。
すぐに必要な支援に繋がることが理想ですが、パパママの考えもしっかり尊重して押し付けにならないように、コミュニケーションをしっかり取って行きましょう。

傾聴力身につけたら人生変わった 保健師なべこです!
わたしは、かつて子育て経験ゼロで知識も傾聴力も持たないポンコツ保健師でした。今ではカウンセラーの技術も活かして出会ったお母さんを元気にしています。
今までの経験で身に付けた傾聴力や、保健師として学んだことを、
✅これから保健師になりたいという方
✅保健師をしているけど、母子保健が苦手な方
✅学ぶ意欲の高い、子育て中のパパママ、妊婦さん
のお役に立てるような形で紹介しています。


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