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映画ドラえもん のび太の地球交響楽 - 感想

2024年春公開の映画「ドラえもん のび太の地球交響楽」を見ました。劇場でドラえもんを見たのは、2006年のピー助ぶりです!

要約

学校の音楽会に向けて皆でリコーダーの練習をしていると、音楽が動力となっている惑星ムシーカの住民チャペックに、お前らヴィルトゥオーゾ(音楽の達人、プロ超えの音楽家)やん!私の惑星、君たちの音楽で救ってくんない?と言われて、ムシーカで音楽を演奏し、惑星を復活させていくお話。
また、のび太がリコーダーが苦手で、音楽の授業をサボるために、書いたらその通りの1日になる日記(ひみつ道具)に「今日は音楽がなかった」と書いたところ、地球上から音楽が消えてしまい、ノイズと呼ばれる、惑星から音を無くし、最終的には惑星そのものを消失させてしまうやばい生命体が地球を侵略しにきて、音楽による地球の防衛作戦も決行する。

感想

今までのドラえもん映画は、のび太たちVS悪い人という、人間同士の正義と正義のぶつかり合いが描かれている印象でしたが、本作では、のび太たちVS惑星侵略ウイルスのような構図で、過去作以上のスケールのデカさを感じました。まさにSFって感じ。
また、地球を守るためにのび太たちがウイルスと戦うのは、現実世界で起きている人間VSコロナウイルスの風刺になっているように感じます。

また、地球を救うシーンで「みんなでお風呂に入った」の伏線回収はなかなか面白かったです。ドラえもんというと、どうしても子供向けな印象がありますが、このようなギミックがあると大人も楽しめるのではないかと思いました。

加えて、ドラえもん映画の醍醐味?といえば、のび太の成長だと思います。本作においても、リコーダーが苦手なのび太が、初めはひみつ道具に頼ってどうにかしようとしていましたが、周りに負けじと練習し、最終的には「ノ」の音で大活躍するという大きな成長を見せました。また、「ノ」の音によって惑星ムシーカが再生するシーンは、挑戦することの大切さ、結果を出すには諦めない心が大事だということを映画のメインターゲットである子供たちに伝えたい作者の想いがあったのかなと感じました。

最後に余談ですが、最も意外性があったのは、ドラえもんのひみつ道具である「運命の赤い糸」でしずかちゃんと結ばれた楽器がボンゴだったことです。ピアノを一生懸命に練習していたのに、自分にあった楽器が打楽器だとしり、しずかちゃんが悲しんでいないことを祈ります。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

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