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僕たちはどう生きるべきか?④~日本より豊かに見える国~

こんにちは~ 日本の経済についてニュースやネットで情報を集めていると不安を煽る記事が多く、最終的に政府などの批判に繋げるものが非常に多いです。そうした不安を緩和し、これからどのように生きればいいか、どのような価値観を持てばいいかを提案するシリーズの第4回です。経済のことがよく分からない人向けに簡単な言葉で説明していきます。あくまで僕の私見に過ぎませんので参考程度に読んでもらえれば嬉しいです。本記事では『日本より豊かに見える国』について書いていきたいと思います。


平均年収が高い国は豊かなの?

よく日本の平均年収が伸びていない
日本は成長していないという批判がありますが

他の多くの国の場合は
年収の伸び以上に物価が上がっています

年収が伸びていないように見えるのは
円安(円の価値が下がる)が進んでいるため
ドル換算で比較すると
年収の値は低く出てしまうからです

年収400万円で生活費が300万円で済む国と
年収800万円だけど生活費が900万円かかる国
どちらが生活しやすいでしょうか?

前回記事でも書いたように
受けられるサービスや
平均的な暮らしの水準が高くなった結果
生活が苦しく感じている状況は海外も同じで

物価の高騰は収入の伸び以上にエゲツなく
収入の額面はどうあれ相対的に貧しくなっています

政策金利の上昇により
お金を貸す側投資家お金を借りる側庶民
格差は拡がっています

YouTubeなどで流れてくる
恵まれた人たちの動画だけで
隣の芝は青い症候群海外スゲー・日本オワコン論に陥らないようにしましょう

その一方で豊かに見える国があるのも事実ですが
それは

豊かな国は「搾取している国」もしくは「資源がある国」

なのです

ヨーロッパの国に多いのですが
植民地支配の遺構が残っており
アフリカなどで資源などの利権を持っていたり
植民地時代に築いた海外資産からの配当収入があったりします

また移民を受け入れて
低賃金・重労働の仕事に就かせることで
社会を維持しています
(結果的に治安の悪化を招いたが)

ヨーロッパのみを批判しているのではなく
今でこそフェアトレードという概念が出ていますが
僕ら日本人の豊かな暮らしも
発展途上国の児童労働・奴隷労働で
まかなわれている部分があったりします

こうした搾取する構造ができあがっている国は
相対的に豊かな暮らしができているのです

もう一つ
『資源がある国』も相対的に豊かになります

石油や天然ガス・レアメタルであったり
農畜産を大規模に行える国土があったり

国が豊かであるためには
自国で生産したものを
海外に輸出して得たお金で
自国では用意できないものを
買う必要があります

もしくは何かしらの搾取により
このお金を得ている国が豊かなのです

言い換えると

外国に支払うお金<外国から受け取るお金

であることが豊かな国である一つの条件です

では日本はどうでしょうか?

日本は投資収入で年間30兆円の黒字

なのです

高度経済成長期のイメージで
日本は輸出産業が外貨獲得のメイン手段と
思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが

実際は「投資収入」
(正式名称は第一次所得収支)
が外貨獲得のメイン手段になっています

貿易が赤字であったとしても
資源やサービスを購入する資金が
枯渇する心配はまずありません

新NISAの制度が始まり
海外資産を購入する流れが加速していて
円安は進むものの
投資収入は増えていくことになるでしょう

日本は世界的に見ても
相当豊かな国なのです

事実として

国ごとのお金の収支(経常収支)ランキングでは
日本は世界7位
日本より上位は資源輸出国ばかりです

産業は衰退しているように感じますが
円安が進めば海外工場の国内誘致に繋がり
治安の良さと工作機械技術のレベルの高さで
産業・景気は回復に向かう予感がしています

高齢化社会・労働者人口の減少
がネックにはなるでしょうが、、、

photo by Louis Hansel

次回に続きます

ここまでのシリーズで
日本の財政は健全で外貨獲得にも困っていない
にもかかわらず景気が良くないと感じている
ことが伝わったと思います

日本の景気が悪いのだとしたら
将来に対する不安から
消費を抑えて貯金しようとする国民性が原因

と僕は思っています

次回記事では
この点を深掘りするとともに
投資との付き合い方について書いてみます

今回はここまで
ではまた!

お金はご自身やご家族のためにお使いください。みなさまに幸せの訪れを願っています。