機械的な店員さん
10/2
今日の放課後、ボイストレーニング帰りにボールペンを買おうと無印良品に寄った。レジに行くと『いらっしゃいませ。無印良品アプリお持ちですか?かしこまりました。お会計90円です。テープお貼りするだけでよろしいですか?かしこまりました。ありがとうございました。』と店員さんに言われた。店員さんが発した言葉は完璧な文面だった。しかしとっても機械的だった。テンプレートをただただ口にしているだけで声に温かみがなく、まるで機械と話しているようだった。なんだか心の中が冷たくなった。
私は1ヶ月前から某飲食店でアルバイトをしている。私は注文を受けて会計、ドリンク作りを主にするポジションだ。
『いらっしゃいませ。おはようございます。ご注文お伺いします。』この文面はアルバイト初日からこう言うんだよ、と教えてもらっていたテンプレートで割と私も機械的にこの言葉を1ヶ月間何百回も発してきたと思う。
私が働いている店のブランド自体が明るくお客様をもてなす、という感じなので
私はベテランのマネージャーにいつも『明るく元気に!ブランドのイメージを壊さないようにね!』と言われていた。実際ベテランの方々は明るく元気に『いらっしゃいませ。おはようございます。ご注文お伺いします。』と言っているが私からしてみればそれも機械的な感じだ。わかりやすく例えるならばアパレルの店員さんが『いらっしゃいませー!!!!』と言っているのと同じ感じなのだ。アルバイト初日からそこに違和感を持っていたがベテランの方がそう言っているのだからあれが正しいのだと思っていた。しかし今日無印良品であの店員さんに会った事で私は心を込めて『いらっしゃいませ。おはようございます。ご注文お伺いします。』とこれからは言おうと思った。
と言っても昼ピークには人が長蛇を作り、注文、会計はまだかとイライラしたお客さんもたくさんいる。そんな状況の中、急がないと怒り出すかもしれないと思いながら急いで注文、会計を伺おうとするとさっさと『いらっしゃいませ。おはようございます。ご注文お伺いします。』この一文が機械的になってしまうのだ。
塩梅が難しいなぁと思った今日1日だった。
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