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駅伝日記#5:同級生の存在

今回は、駅伝部時代の
同級生のお話をしたいと思います。

便宜上、「なつめ」と
呼ばせていただきますね。

なつめと最初に会話をしたのは
高校入学する前の
春合宿で一緒になったときでした。

自分にはない感性を持っていて
ちょっとぶっ飛んでいる人
っていうのが第一印象でした。

そういう性格だったからか
チームメイトやクラスメイト
はたまた
先輩・後輩、先生からも
愛されるようなキャラでした。

そんな彼は
自分と同じように怪我の多い選手で

シンスプリントという
長距離選手にはおなじみの怪我に
長いこと苦しんでいました。

高2の終わりごろ
なつめは、将来の目標のために
駅伝部を辞めました。

とても寂しかったですが
彼は入学してからずっと
シンスプリントに苦しめられていたので
そこで辞めたのは賢明な判断だったと
思います。

そして
部を辞めたあとの彼は
目標に向かって行動していて
その姿がとても
いきいきとしているような
私には輝いてみえました。

もう怪我に悩まなくていいと
解放されたのも彼の中で
大きかったかもしれません。

それに比べて
相変わらず怪我で走れずに
悶々とした日々を生活している自分は
いったい何をやっているんだろう
という気持ちにもなりました。

私も辞めた方が良かったんだろうけど
たぶん心残りが出るだろうと
しがみついてしまっていましたね。

卒業後、彼は、当時の目標をかなえ
現在もそれに関連した仕事に就いています。

一方で、一度は陸上を離れた彼ですが
地域の陸上クラブに携わっていて
子どもたちに陸上を教えています。

嫌な思いがあって競技から離れると
そのまま関わらなくなるということだって普通なのに
それでも陸上に関わっている彼をみると
相当な陸上好きで、嬉しくなります。

その陸上教室は
ほぼボランティアですが
彼は、副業にできるくらいの仕組みを
いつかつくりたいと言っていました。

そんななつめの近況を聞くと
相変わらず彼らしいなと思ってしまいます。

そんなんできるんって思うことも
彼ならやってしまいそうな気がします。

そして、そんな彼の行動に
いつも勇気づけられています。

ありがとう、なつめ。

それでは、また。



読んでくださる方にくすっとなるお話やへぇ、そうなんだとなるような内容をお届けしたいなと思っています!