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強迫性障害 前編:わかっているけどやめられない

今回は、強迫性障害のことについて
書いていこうと思います。

強迫性障害と聞くと
一般的には、手を何度も洗うや
家の鍵が閉まっているか何度も確かめる
みたいなことを想像されるかもしれません。

その認識で大丈夫です。
ですが、実はそれ以外にもいくつか症状があり
私の場合、儀式行為と呼ばれるものが
特に顕著に出ていたと思います。

儀式行為
自分の決めた手順でものごとを行わないと、恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。

知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス 総合サイト 

それを踏まえて続きを
読んでいただけますと幸いです。


この症状が最初に出たのは
中学3年生に上がる前で
きっかけは1つの不安からでした。

その不安とは
私をいじめていた人たちと
同じクラスになったらどうしよう
というものです。

私は、中学1年生のとき
クラスで少しいじめに遭っていたのですが
2年生のクラス替えで
その人たちと別々のクラスになってからは
とても平和に過ごせていました。

ただ、3年生になるのが近づくにつれ
またクラス替えがあるため
そこで同じクラスになったらどうしよう
という不安に度々襲われるようになりました。

正直、どうしようもないのですが
このとき、どういうわけか
自分が決めた行動をとれば
その不安は起きないというルールが
私の中で作られるようになりました。

そのうちの1つが、文字の書き方です。

具体的には、文字を書く時の
とめ、はね、はらいを書いたときの線の向きが
いじめていた人たちの家がある方向に
向かないように書けば同じクラスにならない
というものなんですが、、

この謎の行動に対して
今、記事を読んでくださっている方は
「ん? ちょっとよく分からないんですが…」
と思われるかもしれません。

はい、自分でも意味不明だなぁと思います。

ただ、そういうふうにして書かないと
嫌なことが起きるかもしれないという
不安が襲ってきて
そうせずにはいられませんでした。


そうして、肝心のクラス替えの方は
どうなったかと言うと
その人たちと一緒になることはなかったです。
うれしすぎて一安心したのを覚えています。

これでもう、あの儀式をしなくても良い。

はずだったのですが
もしかしたら他にも何か嫌なことが
起きるかもしれないと不安になって
結局そのまま続けることになります。


ここでこの謎のルールに
ついてなんですが
それに従って書くと
もの凄く変な字体になるんです。
(当たり前すぎる)

それまでは、至って普通に書いていたのに
いきなり変な字を書くものだから
一度、担任の先生に呼び出されて
「最近、どうしたの?」と心配されました。

ただ、理由を話そうにも
どうゆうこと?ってなりそうだったし
私自身、言うのが恥ずかしかったので
「なんでもないですよ~」
とごまかしていました。

そして唯一、このルールは
授業中とテストのときだけ解除されます。

なぜなら
このルールに従うと
書くスピードが格段に遅くなるからです。
授業中やテストのときまで
それを発動していると
授業のスピードに追いつけないし
テストも解き終わらないので
(と言うか色んな先生にやべぇと思われる)
そのときだけは
普通に書いて大丈夫としていました。

ですが、自宅で勉強するときは
相変わらずその行動をとらないと
嫌なことが起きるかもという不安にかられて
A4ノート1ページに勉強内容をまとめるのに
2時間近くかかっていました。
そのため、勉強がまったくはかどらず
成績はどんどん落ちていきました。

加えて、課題を終える時間も遅くなって
毎日寝不足状態でしたし
それなのに陸上の練習量も増やしていたので
貧血になって走れなくなるという
悪循環にもなってしまいました。

正直、そんなの
自分で勝手に不安になって
勝手に変なルール作って
勝手に苦しんでるだけやなのに
被害者意識を持つのはおかしいと
思われるかもしれません。

はい、ぐうの音も出ないほど
おっしゃる通りだと思います。

自分でも自分のしていることが
おかしなことだと頭では分かっているのです。
分かってはいるのですが
どうしてもやめられないんです。

そうして、こんな症状が半年以上続きました。

ですがある日、
もうさすがに不安にならなくて大丈夫でしょう
という気持ちになってきたのがきっかけで
少しずつ症状は出なくなりました。

はじめは抵抗感もありましたが
受験生だったということもあり
流石にこんなことしている場合じゃないという
気持ちもあったんだと思います。

なんにせよ、徐々に調子を取り戻したおかげで
勉強の成績も持ち直し
陸上の方は部活を引退していましたが
12月くらいまで自主的に
色んな大会に出ていたので
そちらの成績も回復していきました。

そうして、それから10年以上は
このような症状は出ることなく
普通に生活を送れていたのですが、、
ただそれは鳴りを潜めていただけに
すぎなかったと思い知らされます。

その続きはまた今度、書こうと思います。

これを記事にするにあたり
少し恥ずかしさがありました。
また、読んでくださった方に
やばい人という認識を与えてしまうのでは
という気持ちもありました。

ですが、この病気や症状について
知ってもらえたらという思いで
投稿することができました。

理解してもらいたいというより
こういう人もいるんだなぁくらいに
思ってもらえるだけでうれしいです。

ここまで読んでいただき
ありがとうございました。

それでは、また次回。


読んでくださる方にくすっとなるお話やへぇ、そうなんだとなるような内容をお届けしたいなと思っています!