多分きっとそんなもの。

「誰かが見とるよ」

「あなたをコントロールさせてください」

私が好きなアニメの台詞です。
一見怖い言葉に聞こえるかもしれないけど
すごく、優しい言葉です。

私は優しくされたかった。
誰かに見ていてほしかった。
子供の頭を撫でるように、頑張ったねって言ってほしかった。

ちゃんと頑張ってる時に、ずっと心の中で
「誰かが見とるよ」って唱えてた。
胸をトントンと叩いて言い聞かせてた。

大人も社会もそんな甘いことはないと知りつつ、
そんな中、"甘い"を貰ってる人たちを見て
いいなって指を咥えてた。

そして自分を守るために、
「1人でもちゃんと自立してる大人になるんだ」って言い聞かせてた。

そうしたら、1人孤立して、逃げた先でも暗闇が続いて、
雲がかかって、雨が降って、傘をさしてもずぶ濡れな哀れな大人になった
歩くのをやめて、立ち止まって、雨に打たれて
次の光を探して
また立ち止まって
その繰り返しだ。

この先もずっと多分そんなもんだと思う。

自分の人生を、ちゃんと自分の手で変えていく実感を味わうべきだと思うし
その中で光を失うことも多々あると思う。
多分地味で情けなくて雨に打たれる自分も沢山知るだろう。

それでも多分
虹がかかった空を写す水たまりを踏んで歩くだろうし
濡れた服もいつの間にか日で乾くよ

多分そんなもんだよ。

適当でいい。間違ってもいいや。
楽しく怪我すればいい。
私の居場所はいくらでも、どこにでもある。