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令和元年東日本台風(台風19号)被災者の想い

こんにちは! オランウータンが大好きな大学3年生 うーたん です🌈
読んでいただきありがとうございます!

今日は、令和元年東日本台風の経験をお話しようと思います。
約4年という歳月が過ぎましたが、あの経験を忘れないためにも、精一杯向き合いたいと思います。
不幸自慢したいのではなく、この経験を風化させないために書きます。

◎私が経験した災害

みなさんは、台風19号を覚えているでしょうか。
約4年前、地球上最大の台風とニュースで報道され、多くの地域で大きな被害をもたらした台風です。私はその被災者の1人です。

2019年10月12日の夜に、私は土砂災害に巻き込まれました。

台風により、愛知県などに避難指示などが出されていました。
その様子をテレビで見ている時、いきなりゴォォォォォという音が聞こえました。大雨の音にも負けない凄まじい音でした。
その後、母の「逃げて!!!!」という悲鳴が聞こえた次の瞬間、
ガラスが割れる音とともに、大量の倒木と土砂が家の中に勢いよく押し寄せました。

パニック状態になりながら、命を守らなければと思い、何も持たず一心不乱に外に避難しました。
停電が発生し、家や土砂崩れの全貌は全く見えず、大雨に打たれながら、土砂の中を歩いて、家から離れました。
当時、私は高校2年生でしたが、自分の感情をコントロールすることができず、恐怖で声を上げて泣いていました。そんな自分を抑えようとして、自分の胸を全力で叩き続け、大きなあざができるほどでした。

幸い、近隣で土砂災害にあったのは、私の家だけであったこともあり、近くに住む親戚や近所の人に連絡を取り、シャワーを貸してもらったり、迎えに来てもらい、一晩泊めてもらいました。

その夜、私はスマホを家に置いてきたこともあり、誰とも連絡が取れず、友達は安全なのか心配でたまりませんでした。
その後も、雨は激しく降り続け、家がなくなっていたらどうしよう、洪水が起きたらどうしようと恐怖でいっぱいになりました。あんなに長かった夜は初めてです。早く雨が止むこと、朝になることを願い続け、一睡もせず朝になりました。

食欲もなく、ニュースで様々な被害の状況を知り、家がないかもしれないと覚悟を決め、家に帰りました。
昨日の雨が嘘のように、快晴で、幸い家は半壊で済みました。家に突き刺さる大量の木、家中が泥の海、こんな中で命を守れたことに驚くとともに、その幸せを家族で嚙み締めました。

休日ということもあり、地域の人が約30人ほど支援に来てくれました。
私は状況をうまく理解できず、ずっとぼけーとしたまま必死に土砂をかき集めました。
人の力はとてもすごいもので、わずか1日2日で、土砂もごみも撤去し、家の中は空っぽになりました。
あの時、助けてくれたみなさんには感謝してもしきれません。
土砂で汚れた卒業アルバム、部活の用意、それらを見ると涙が止まりませんでした。

こんな出来事が起きても、日常は続いていきます。
多くの人のおかげで、被災から3日後の夜、家に帰ることができました。
どんなに汚くなっても、家は私にとってかえのきかない特別な場所です。
地べたに座って、おにぎりを家族で食べたとき、これがどんなに幸せなことか思い知りました。

しかし、その夜、別の台風が日本に接近しており、避難指示が出されました。ようやく、家に帰れると思った直後、避難せざる負えなくなりました。
その時が、一番絶望した瞬間です。
また始めるはずだった日常を手放すことは、とてつもなく怖かった。
このまま家に帰って来れないんじゃないか、また土砂災害が発生したらどうしよう、そんな不安で胸がいっぱいになりました。

それから、私の避難生活が始まりました。約1か月ほどの避難生活でした。
避難所に着いた後、それまで私は周りに心配をかけないよう、親にも友達にも大丈夫だよっと強がっていました。
しかし、その時はさすがに限界を迎え、1人で恐怖におびえていました。


そんな時、姉が心配して電話をかけてくれました。
それでも、私は大丈夫だから、お母さんを助けてあげてと強がったのですが、その時に姉が「生きててくれてありがとう」という素敵な言葉をくれました。
それまで蓋をしてた思いがあふれ出し、涙が止まらなくなりました。
怖くてどうしようもなくて、不謹慎ですがどうして生きてしまっているんだと思った時、私が生きていることを喜んでくれる人がいるということに本当に救われました。あの時を思い出すと今でも涙が出てきます。

今回はここまでにします。
これがおよそ3日間の出来事です。人生、何があるかわからない。
自然の力はすごい。自然には逆らえない。
でも、人の力も大きい。


今生きられていることは、それだけで幸せなこと

読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたが笑顔で過ごせますように🌈

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