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公務員試験 面接の注意点(総集編)

(1)面接における服装について

面接の際の服装のマナーは必ず守ってください。
第一印象は皆さんが思っている以上に重要です。
面接の場にふさわしい服装がありますし、面接官は、あなたが公務員として働くうえでふさわしいかどうかを判断する基準のひとつとして必ず服装もチェックしています。

ある年の特別区の面接試験会場で、長袖のワイシャツを腕まくりして面接に臨んだ受験生に対して、冒頭に面接官から以下の質問がありました。

「なぜ最初から半袖のワイシャツを着ないのですか」

冒頭でこのような指摘を受けると、それ以降面接にも集中できません。
また、他に気を付けたいのが、髪の寝ぐせ、スーツやワイシャツの汚れ、カバンや靴の汚れなどです。
そのため、清潔感ある服装を選び、スーツはクリーニングに出したものを着用し、髪はしっかりセットする時間を設けて、足元まで万全な状態で面接に向かいましょう。
そして、面接の本番前には、改めて身だしなみを鏡でチェックしてから面接に臨みましょう。

(2)面接会場までどうやって来ましたか。

アイスブレイクとして質問されることが多いです。
この場合、会場までの道順をだらだらと長く話すのではなく、シンプルに伝えましょう。
最初から長々と話してしまうと、簡潔に話すことができない受験生という評価になりますので、以下のようにシンプルな内容でOKです。

回答例:本日、自宅からこちらの会場までは、電車とバスを利用し、〇分程度で到着しました。

面接官が話を聴く集中力の持続時間は、15秒から20秒程度と思っておいてください。

(3)想像以上に地味な仕事が多いですが大丈夫ですか。

これに対し、 「どのような業務でも大丈夫です!」だけの回答は説得力がありません。
地味な作業やルーティン作業であっても前向きに取り組めることを、「自分自身の経験」を基に回答できれば間違いなく評価が上がります。

【参考知識】公務員の仕事は、地味な仕事が多いのも事実です。しかし、ミスが許されない重要な仕事であることも間違いありません。
前向きに真摯に取り組んでいると、あなたの仕事への姿勢を評価している方が必ずいます。

(4)力を入れて取り組んだこと

面接の場で、アルバイトを週5回ペースで頑張ったことを語ったところ、
「大学の成績はどうだったの?」
「大学の授業には本当に出席してた?」 と指摘をされたケースがありました。

語るエピソードは、アルバイト+ゼミなど、エピソードのバランスを考慮することも大切です。

(5)あなたの強みを教えてください。

面接の場で「自身の強み」を語る際、過去の経験のみを語り「私には〇〇という強みがあります」と答える人が多いです。
しかし、「〇〇という強みを活かし、職員として〇〇の分野で貢献できます」 のようにプラスするだけで、面接官に与える印象も大きく変わります。

(6)窓口では初対面の住民の方と接することになりますが大丈夫ですか。

特に基礎自治体では、窓口に来られた方に納得頂くための説明力が求められますので、自分なりの経験(アルバイトでの接客経験等)を踏まえた回答を是非考えてみてください。
面接官は、「この受験生を採用したとして、窓口で住民対応を任せることができるだろうか」という視点でもチェックしています。

(7)あなたのストレス解消法を教えてください。

ストレス耐性は、近年最重要とされています。
しかし、公務員の面接の場で避けた方が良い回答として、以下の3点が挙げられます。

・お酒
・たばこ
・ギャンブル

最頻出質問ですので、必ず自分なりの回答を考えておいてください。

(8)なぜ地元の自治体ではなく、○○市を受験されているのでしょうか。

【POINT】
地元の自治体を下げるような発言は厳に慎しむこと。
毎年必ずいるので本当に注意が必要です。
面接の場において、他の自治体を下げるような発言をする受験生の評価は格段に下がります。

(9)定期的に異動がありますが、理由はわかりますか。

公務員に定期的な異動がある理由は、主に以下のとおりです。

・不正の防止
・職員の能力向上
・組織の活性化

「異動が多くて大変だけど嫌にならない?」という質問も多いですが、その際は是非前向きな回答を意識してください

(10)○○市において関心がある施策を教えてください。

自身が取り組みたい業務と同じジャンルの施策が、一貫性もあるためオススメです。
また、なぜ関心を持ったのかについても答えられるようにしてください
※ただ単に先進的な施策だからという理由はNGです。

(11)最後に話しておきたいことはありますか。

質問の意図としては、面接で把握しきれなかった受験生の人柄をもっとよく知りたいという目的があります。
その回答次第で面接の合否が左右されるといっても過言ではないほど重要なものとなります。 
そのため、「特にありません」と回答することだけは絶対に避けてください。

面接官は、「志望度の確認」「最後のアピールチャンス」「疑問・不安の解消」のために、「最後に一言」という質問をしています。

・「最後に一言」という質問は最も印象に残りやすく、選考の合否を左右するため重要。

・「自分の強みを補足」「熱意や志望度の高さをアピール」「業務に関する質問」をすると好印象を与えることができます。また、面接の御礼を伝えても良いです。

(12)言葉遣い

面接官の話に対して相づちを打つことは、真剣に聞いている姿勢を示すものです。しかし、「はい、はい」を連発したり、「うん、うん」と声に出して相づちを打ったりすることは失礼にあたるため控えましょう。

また、「大丈夫です」と回答する受験生も多いです。しかし、この言葉は肯定とも否定とも受け取ることができる表現でもあるため、本意が伝わりにくく誤解を招く恐れがあります。
そのため、「問題ありません」と言い換えたり、「〇〇なので大丈夫です」と理由を説明したりするようにしましょう。

(13)受付・控室での行動

面接を待つ間の様子も終始チェックされています。
控え室でのスマホ操作や居眠り、音楽を聴くなどはNGです!
ここでは面接カードに目を通したり、想定される質問の答えを頭の中で確認しておくなど静かに過ごしてください。

(14)面接試験が周りの受験生より早く終了した。

「面接試験が周りの受験生より早く終わったのですが、不合格でしょうか」という質問は毎年あります。

結論から申し上げますと、早く終わったとしても合格している受験生は多いです。逆に、受験生の話が分かりづらい場合、面接官が質問を重ねることになるため面接の所要時間が長くなりますが、この場合は不合格の可能性が高いです。

面接官の質問の意図を正確に理解した回答であれば、面接官は深掘りする必要がないため、面接が早く終わる場合はあり得ます。 そのため、早く終わっても合格している受験生は多いです。

最後に

公務員として働くためには避けて通れないのが面接です。
面接を攻略するには事前の対策が必須であり、高評価を獲得するためには何が必要か、何をすべきかを考える必要があります。
特に注意したいのが面接での行動や言動であり、NG行動・ワード・回答といった、マイナス評価を受ける可能性があるものを避けることが大切です。
しっかりと対策したうえで、面接本番に臨んでください。

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