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無理やり学校に連れて行ってはいけない

学校に行かなくなって2週間もすればその生活に慣れてきた。
小学校からの友達が毎日家に迎えに来てくれていたが、
「ごめんね。今日も休みなんだ。」と淡々と伝えた。
たまーに友達と一緒に登校することもあったが
朝食も食べず、暗い表情で登校した。


長女がつらい思いをしているのはわかった。
でも学校に行かない選択肢があることを私は理解していなかった。
どうしても学校に行ってほしかった。
助産師看護師として働いていて育児支援をする立場なのに
学校に行かせられない私はダメな親だと思った。
近所で久々に会ったママ友に
「長女ちゃん、学校に行っていないんだってね。大丈夫?」
など心配された。
自分がいないところでうちの子が学校に行っていないことが話題になっていることがすごく嫌だった。
他のママ友にも
「せっかくの青春なのに学校にいかないなんてもったいない」
「学校に行きなよ~」
とかいろんなことを言われては嫌な気持ちになった。
でもずっと大丈夫なフリをしていた。

不登校について学ぶ

藁をもすがる思いで不登校の勉強をした。
YouTubeを見たり、書籍を読んだりした。
そこで
『無理やり登校させてはいけない』
と知った。
学校に行けない子にとっては
学校は火事の中。
学校に行くと自分の心が傷つく、
学校は安心できる場所ではないと思っているから休んでいるのだ。
自分が生きるために休んでいるのだ。

本心を隠して過ごす

頭では分かって休んでもいいよと伝えていても、
本気で休んでもいいとは思っていなかった。
でも長女のために自分の気持ちには蓋をして学校を休ませた。
今は本当の長女ではない。
またすぐに元の長女に戻ると信じていた。

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