8.「初めての会話は喃語から!赤ちゃんの声をもっと楽しもう」

喃語ってどんなもの?

まず、喃語とは、赤ちゃんが意味のある言葉を話す前に発する「あー」「うー」「ばー」などの音声のことを指します。

喃語は、生後2〜3ヶ月頃から始まり、生後6〜7ヶ月頃になると頻繁に聞けるようになります。赤ちゃんが自分の声を出して音を楽しんでいる段階です。

まだ明確な意味があるわけではありませんが、喃語を通して赤ちゃんは言葉の基礎を学んでいきます。

私の娘も、4ヶ月頃から「あーうー」と喋るようになって、初めてその音を聞いたときは驚きと喜びでいっぱいでした。

これが「話す」ことの始まりかと思うと感動しますよね。


ーーーー喃語は赤ちゃんのコミュニケーションの第一歩

喃語は、ただの「音」ではなく、赤ちゃんが周りの人とコミュニケーションを取ろうとする初めての手段です。

保育士として働いていると、0歳児が喃語を使って周囲とやり取りしている姿をたくさん見かけます。「ばーばー」「だーだー」と喋りながら、保育士や友達に笑顔を向ける姿は、まさにコミュニケーションの始まりです。


例えば、ある日の保育園で、喃語が上手な赤ちゃんが「だーだー」と喋りながら、まるで会話をしているかのように他の赤ちゃんに話しかけている姿を見ました。

その姿を見て、他の赤ちゃんも声を出し始めて、まるで赤ちゃん同士で会話をしているかのような雰囲気に。

そんな時は、「みんなでお話ししているのかな?」と微笑ましく見守っていました。

喃語は赤ちゃんにとって、声を出すことで自分の存在を確認し、周りの反応を楽しんでいる段階です。この頃は、たくさん喋りかけてあげることが大切なんですよ。


ーーーー喃語を引き出すコツ


喃語を引き出すために、私たち親や保育士ができることは、「たくさん話しかけること」です。

赤ちゃんが「あー」と声を出したら、「そうだね、今○○しているんだね!」と返事をしてあげたり、「おはよう」「いい子だね」と日常的な挨拶や褒め言葉をかけてあげると、赤ちゃんも「自分の声が届いているんだ!」と感じて、どんどん喋るようになります。


私も娘に対して、なるべく喃語で返事をしたり、彼女が声を出すタイミングを見逃さないように意識しています。

例えば、娘が「ばー」と声を出したら、「ばー!そうだね、ばーって言ってるね!」と声を真似して返すと、嬉しそうにまた声を出してくれます。このやりとりを繰り返すことで、赤ちゃんは「コミュニケーションって楽しいんだ!」と学んでいきます。


ーーーー保育園での喃語のサポート

保育園では、喃語を引き出すために、保育士たちは日常的に赤ちゃんたちにたくさん話しかけています。

例えば、オムツを替えている時や授乳の時間、遊んでいる時など、赤ちゃんがどんな小さな声でも聞き逃さずに反応することで、「声を出すと何か返ってくるんだ」という体験をたくさん積ませてあげます。

また、絵本の読み聞かせや歌遊びも、喃語の発達を促す素晴らしい方法です。特にリズミカルな歌や繰り返しのフレーズがあると、赤ちゃんはそのリズムに合わせて声を出そうとします。私も保育園でよく歌遊びを取り入れていて、みんなが「ばーばー」「ぱーぱー」と一緒に声を出す姿はとても可愛らしいです。

喃語は赤ちゃんの成長のサイン

喃語は、赤ちゃんが「言葉」への興味を示し始めた証拠です。

意味のないように聞こえるかもしれませんが、この時期の喃語は言葉の発達にとってとても重要です。

喃語を通して、赤ちゃんは自分の声をコントロールする力を身につけ、周囲の人とのやりとりを楽しむようになります。

私の経験では、赤ちゃんが喃語を始めると、少しずつコミュニケーションの幅が広がっていくのを感じます。

娘も「あー」「うー」から始まり、今では「ばーばー」や「まーまー」といった少し複雑な音を発するようになりました。

そのたびに「もうこんなに成長したんだな」と感動しています。



喃語は、赤ちゃんの言葉の発達に向けた第一歩です。
まだ意味のある言葉ではないけれど、赤ちゃんにとっては大事なコミュニケーションの手段です。

親や保育士がしっかりと応じてあげることで、赤ちゃんはますます声を出すことに興味を持ち、言葉への準備が整っていきます。

日常の中でたくさん話しかけ、声を出す機会を作ってあげることで、赤ちゃんとのコミュニケーションがより豊かになり、絆も深まります。喃語の時期を楽しみながら、赤ちゃんの成長を見守っていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?