世界遺産 検定勉強世界編10

負の遺産編

ゴレ島(セネガル共和国) 登録年1978年 文化遺産


参照:Pinterest ゴレ島奴隷貿易

奴隷貿易の歴史を物語る島
・首都ダカールの南東沖3kmに位置するゴレ島
→大西洋奴隷貿易で連れ出された黒人の数は、1000万〜2000万人
→ゴレ島はアフリカ沿岸部における奴隷貿易最大拠点である
・歴史的重要性から世界で最初の12の世界遺産の1つである
・17世紀〜18世紀 奴隷貿易を中心とした三角貿易の拠点となり、1815年まで続いた
→東海岸には奴隷の家(収容した家)が残っている
→2.6m四方の正方形の部屋に、20人ほどが鎖で繋がれていた
・この島からは奴隷の過酷な状況と、奴隷商人の優雅な暮らしぶりが見てとれる


ロベン島(南アフリカ共和国) 登録年1999年 文化遺産


参照:Pinterest ロベン島収容跡のゲート

人種差別の歴史が刻まれた島
ロベン島は周囲の海流が激しく、脱出困難であったため17世紀より流刑地として使われ始めた
・1948年 南アフリカ共和国においてアパルトヘイトが法制化されると、これに抵抗する政治犯を収監する刑務所として使用された
アパルトヘイト:「分離」を意味し、白人を優遇する政策のことである
→具体的には、白人以外に参政権を認めない、自由な移動を制限する、人種別居住地域を設定など
・この政策は国際社会から強い非難を受け、国連から経済制裁を受けた
・アパルトヘイト政策が撤廃されるまでに、3000人以上の黒人活動家がロベン島に収監された
ノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラも18年間投獄されていたが、のちに黒人初の大統領に選ばれ、民族間の融和に尽力した
・現在は刑務所や聖堂が残され島全体が博物館になっている
→世界遺産に登録される際、その歴史から批判もされたが、当時ユネスコ事務局長であり、世界遺産委員会議長であった松浦晃一郎氏の提案もあり、登録に至った


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