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新緑の仙川さんぽ

仙川は私にとって身近なところです。しかし、行くところは駅周辺ばかりでした。今回は少し離れた場所、かつ徒歩圏内を散歩します。

まずは、ランチに美味しいうどんを食べました。その時の話はこちらで。

うどん屋を出てすぐに、昔ながらの和菓子屋「光輪堂」があります。貼り紙に「柏餅」の文字を発見!お土産に買うことにしました。

柏餅は、こしあんとつぶあんが選べましたが、私はつぶあん一択です。

よく見ると、桜餅の「道明寺」があります。東京では「長命寺」的な桜餅が主流なので、店の方に聞いてみると、「(桜の)季節が終わったから、桜餅は終わりなんです」とのこと。「道明寺」は一年中作っているようです。つまり、この店での桜餅は、「道明寺」ではなくて、「長命寺」なのですね。
うーん、わかりにくいですよね~
私は、何となくわかります。子どもの頃、桜餅はピンクの薄皮に包まれたあんこを桜の葉で挟んだものしかなかったですし。お祖母ちゃん子で、和菓子屋でおやつを買ってもらっていた背景もあるかも。

今季初の「柏餅」
つややかな、もっちり

さてと、うどんで満足したので、少し離れた店へ歩いてお茶をしましょう。

しばらく西方向へ歩き、ホームセンターを超えたあたりで左折して、すぐに右折…
あぁ、やはり行き過ぎていたようです。すこし戻りました。こんなに細い道、見逃しますって。

住んでいる方しか通らないだろうという、車が入れないような道を進みます。寺の裏道で墓地の横です。
そうこうするうち、ちょっと素敵な住宅街を歩き、階段を降りたところにありました。「ジャリーヴ」です。

素敵なロケーションですよね。後ろに見える木々は、階段周りにのものです。住宅街ですが、この辺りは斜面になっています。

1Fがジャリーヴ

4月にしては暖かい日でしたし、歩いて来たので、冷たい紅茶を注文しました。

アイスティー(アールグレイ)

本当は、入り口正面に並ぶケーキが呼んでいたし、目は食べたかったのです。けれども、うどんとかき揚げの威力はまだ効いていたので、断念しました😢

ドライフラワーで飾られた店内
テラス席が見えます

お茶を飲んで、生き返りました。
さて、帰りは違うルートにしましょう。

別の坂道を仙川駅方面へ登ります。

若葉が目に優しい

住宅と木々の隙間があって、見えるのは国領のタワマンです。市内どこまで見えるのか…

3駅先の国領駅前マンションがわかりやすい

坂を登り切ったところにあるのが、実篤公園と、武者小路実篤記念館の仙川側の入口でした。調布市ゆかりの著名な方といえば、ご存知、水木しげると武者小路実篤です。お二人とも出身は調布ではありませんが、調布市に住み晩年を過ごしています。

実篤公園と、武者小路実篤記念館

実は、初めての来訪です。先に「実篤チョコ」は仙川の商店街で入手していましたけど。

武者小路実篤は晩年この地で暮らしており、亡くなった後に住居を含む敷地が調布市へ寄贈され、記念館と公園として整備されています。
越してこられた昭和30年当時は、都心から離れて静かな土地だったでしょうが、その後はどんどん住宅地へ変わっていったのです。本当にこの公園は、住宅街の中にある自然(といっても元の自然を活かした庭園なんですけど)の孤島のようです。

公園と記念館の説明

せっかく坂道を登ってきましたが、入り口からカーブした坂道を下ります。カーブさせているので、少し緩やかになることと、すこしずつ前方の景色が見えてくるので奥行きが感じられます。

良いカーブの坂道

うっそうとした木々に囲まれ、春の鳥の鳴き声が聞こえてきますが、姿は見えません。(ウグイスかも?)
少し下がったところに建物の屋根が見えてきました。武者小路実篤が晩年を過ごした邸宅です。

旧実篤邸の屋根越しの木々と空

旧実篤邸には入らず、外側から窺います。

一面のガラスで明るい室内

上の写真で分かるように、この家は斜面に建てられているので、土台が高くなっています。

少し角度を変えて
仕事部屋を窓越しに

映り込みが激しくてわかりにくいのですが、この部屋は実篤の仕事部屋だったそうです。絵を描くための道具と、各地の郷土玩具が飾られていました。かわいいものが好みだったのかも、と想像しました。

旧実篤邸 平面図

斜面なので、湧き水があって池となっているようです。

上の池

もう少し斜面を降りていくと、短いトンネルがあり、一般道の下をくぐります。その時、道の脇の石垣に蛇を見ました。あっという間に石垣の奥に入ってしまいましたが、確かに蛇。きっと食べ物となる蛙もいることでしょう。

トンネルを抜けると、竹林があり、植栽が変化します。

竹林

所どころに「たけのこ」が生えています。

たけのこ

もう少し降りて行ったときの景色です。どの木も生き生きとしています。

この角度、うっそうとしています

下の庭には上の池よりも大きな池があります。東屋もあって、休憩ができるようになっています。

東屋からの景色
若い緑の色が美しい
シャガの花
下の池
コイが泳いでいます

ふと振り返ると、建物が見えません。段差のある土地が変化をもたらして、すぐそばの住宅も木々が隠しています。

池の周りの木の種類が多い

なんて良い場所を選んだのでしょう。

武者小路実篤像

最後に「武者小路実篤像」を記念に。

再び上の庭へ上がり、公園を出ました。
少し歩くと、カフェ「niwa-coya」の前です。ここは来たことあります。素敵なカフェなんです。

花がいっぱいのカフェ

今日は寄り道しないで、駅方面へ向かいました。
桐朋学園の敷地を囲む塀に沿って歩きます。桐朋学園は歴史があり、著名な音楽家を輩出している、幼稚園・小学校から音楽大学までの私立学校です。門から覗くと、ヒマラヤ杉の大木が伝統を感じさせます。

角を曲がってさらに歩くと、ほどなく仙川の商店街が見えてきました。
さて、スーパーに寄って、買い物して帰りましょうかね。

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