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自己紹介のような、唐突な振り返り

私は一都六県のうち、海がなく、メディアでたまにいじられる都道府県で生まれ育ちました。
一族にサラリーマンもいなければ大卒もいなかったので、まさか自分が大学に進学するなんて思ってもなかった。
中学校の中でも家族から大学進学を期待されるほどの成績でもなかったし、早慶や東大なんて"クイズ番組で良くみる有名な大学"くらいにしか思ってなかった。
そんな自分に転機が訪れたのは高校受験のタイミング。
地元の中堅高校に進学が濃厚だったが、滑り止め兼ダメもとで出願していた本命の中堅高校と同じレベルの私立高校に受かってしまった。
本命の公立高校に出願する意味を見失ってしまった私は、高校のランクを大幅に上げて地元の進学校に本命を変更した。
(本命の公立高校と同じレベルの私立の滑り止めを持っているのに、同じレベルを受けるのは割に合わないと判断した。)
今は分からないが、当時は私立と公立の本番の期間は1ヶ月半くらい空いていたので猛勉強したら直前で成績が急上昇。
そして結果は合格、自分でも自分が恐ろしかったことを覚えている。

これが人生で初めての転機。
なぜ自分にとって転機だったのかというと、勉強をして成績が伸びたという経験を初めてしたからだ。
もっと抽象度をあげると、努力が実った経験とでも言うのだろうか。
よく言われる言葉だと成功体験というやつかもしれない。
この成功体験をきっかけに大学受験でも見事、私大トップに合格した。
高校時代の成績も中学同様そんなに高かったわけではない(底辺を彷徨っていた)が、高校1年生の時に英語・国語・世界史しか勉強しなくていい私立専願という選択肢を知って早々に私立文系にシフト。
他の科目はそっちのけで英語と世界史に全リソースを割いていたので比較的受験はスムーズだった。

そして受験が一通り終わったあたりから、妙な向上心を持つようになった。
「自分がどこまで通用するのか」ということに関心を持つようになった、という方が正しい感じがする。
大学に入学してからは予備校のアルバイトとかダンスサークルとかも序盤はやっていたが、前途の通り妙な向上心が芽生えていたこともあってかスタートアップの長期インターンと学生で経営をするカフェのアルバイトに落ち着いた。

この中だと、スタートアップの長期インターンが1番面白かった。
当時オフィスは原宿のマンションの1室だったけれど、実家が自営業ということもあって小さい時から実家近くの事務所に人が働いていたのを見ていたので、逆にしっくりきたのを覚えている。
(どちらかというと、今でもそっちの方が会社感を感じる。)
仕事内容はWEBメディアのライター職、ファッションメディアのライターって面白そう!とか単純な理由で応募した。当時はこういうインターンが多かった気がする。
結構アルバイトとかを舐めていた方だったので、例に漏れず中途半端に取り組んでいたら、結構しっかりガッカリされてしまった。
この時に自分が実際にユーザーが読む記事を書いている。ということを改めて認識した。
そして、一念発起。
WEBメディアで一番いい記事を書いていた(アクセスをとっていた)人がいたので、その人の文章のテンポや構成を徹底して真似た。
検索に上位表示されると良いらしく、競合の記事に負けないような内容を常に意識した。
結果、アクセスが面白いくらい伸びた。
この一連の取り組みをコンテンツSEOと呼ばれていることを後々知った。
そこから後輩インターン生の指導やタイトル考えたり、自分でGA触って数値見たり、必要あれば加筆とかしたり、地道にやっていた。
これが結構面白かった。

スタートアップでの長期インターンを経験したことで少し斜に構えてしまったので、就活はスムーズにいかなかった。
ただ、SEOの経験はインターネットの広告代理店でウケが良く、運良くそういう系の業界の大手どころに就職できた。

社会人1年目はコロナが大流行、オンラインチャットツールでのOJTという波乱の幕開けになった。
学生時代のインターン先には土日に顔を出したりしていたこともあり、どちらかというと会社の人よりもインターン先の方が過ごす時間が長かった。
土日に別の環境に身を置いていたということもあり、全く会社色に染まらないまま社会人2年目に突入。
相変わらずフルリモート環境は継続していたこの時、ある人に進められるがままNFT系のサイトをリリースした。
当初は本業以外の時間で結構頑張っていたのだけど、無事に頓挫。
今思えば結構チャンスだったのかもな、と思う。
そこからも何個かサイト作ったり、SNSアカウントを運営してみたり、起業もどきみたいなことは挑戦してみてたけど、どれも続かなかった。
きっと、こういうのを地道に続けられる人が起業とかで食べていけるんだなと思ったりして落ち込んだりもしていた。
本業にやりがいを見出せなかった、というのも理由として大きかったと思う。かっこ悪い言葉を使うとぶっちゃけ逃げてた。
本業もそれ以外も中途半端に過ごしていた若手社会人生活は4年目の転職で一区切りを終える。

ここまでが学生から社会人になってからの大雑把な振り返り。
ワンランク高い学校への挑戦とかそういうのと同じ感覚で、今もまだ起業みたいな無理そうなことに挑戦してみたいという気持ちはある。
事実、そういうことを既に実践している同年代を見ると正直嫉妬する。
残念ながら確定で分かったことが1つあって、自分は凡人ということ。
この年齢で情熱に突き動かされて何かアクションを起こしてない時点で世界を変えるイノベーターではない。
本当に引き合いに出しちゃいけないけど、藤田晋さんとかの若い時のドキュメンタリー見ると、俺には無理だ、、と普通に思う。
(もちろん、例外はあって、これを読んでいるあなたを凡人と言っているわけではないです。)

一方で世界を変えるイノベーションは起こせないけど、自分の生き方とか成長の手段としての起業にはまだ興味がある。
世の中にどんな変革を起こしたいのかではなくて、自分がどう生きるかを決めるための起業。
強がりでもなんでもないが、独立がそんなに特別なことだとは思っていない。家族と親戚含め全員自営業だし。
むしろサラリーマンとして家族を養うという背中を見たことがないので、そっちの方がイメージがつかない。
あと規模感はどうあれ、法人登記したり、諸々の手続きだったりとか、採用活動だったりとか、会社の将来が自分にかかっている責任感とか、そういった一連の経験ができる起業というのは、今後サラリーマンとしての成長に頭打ちを感じた時に、自分が成長するための方法が起業しか残っていないのでは、とも思ってる。

ちなみに、まだサラリーマンとして全く成長の頭打ちを感じていないので本業に精を出します。
頭打ちどころか自分の至らなさに日々落ち込んでいます。
これから先の自分はどんなことを考えて、どんな行動をするんだろう。
楽しみである。

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