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【読書感想】アンジャッシュ渡部建のコミュニケーション術

アンジャッシュ渡部が休業中に執筆した本「世界一わかりやすいコミュニケーションの教科書」を読んだので感想をまとめる。

総評として、芸人の中でも売れっ子だった渡部はやはりコミュニケーションお化けだったんだなと感じさせる内容だったし、これが出来ている彼はやっぱりモテる男なんだとも思った。

そもそも、私がこの本を手に取った理由は、自分に次のような思いがあったからだ。

  • 自分は話がうまくないというコンプレックスがあり、自分の話を最後まで飽きずに聞いてもらいたい願望がある。

  • 相手を楽しませたいと思う。

たまたま見たネット記事でこの本の一部が紹介されていて面白そうだと思ったのがきっかけでメルカリで購入した。

実際読んでみると、1時間半でサクッと読み終えられた。コミュニケーションに関する様々な本はあるけれど、ここまでシンプルなのに実用的で読みやすい本はなかったと思う。様々な角度から語られているが、その中でも「説明の上手い人に共通しているポイント」については、すぐにでも取り入れて訓練していきたいと思う内容だったので、抜粋して記録しておこうと思う。

上手い説明ができるようになる3つの条件


①シンプルな言葉だけを使う。

6歳児に話してわかるようなシンプルな言葉だけをつかうこと。
池上彰やひろゆきはこれを徹底しているからこそ、難しい話でも説明がうまいと感じるようだ。シンプルな言葉を使う為には、考えたことをそのまま口に出すのではなく、しっかり理解をしなければいけない。

②話に見出しをつける。

話に「見出し」をつける。要は、最初に相手に求めるリアクションを提示すると相手のストレスを軽減できて話を最後まで聞いてもらえる。「どうでもいい話なんだけど」「ちょっと相談したいんだけど」など、相手がどういう反応をすればよいかを先に話しておくと、相手も答えを考える余白が生まれる。

③話は短い方がいい。

話は短い方がいい。話が長くなる人は自分の話が整理できていない。自分が話したいことの要点や筋道がしっかり整理できていれば、話さないといけないことと話さなくてもいいことが分かる。
話の内容を整理するトレーニングはあって、松本人志がよ話していたのは「既存の物語を紙芝居化にする」ことだという。童話を5枚の紙芝居にして話す要約をすることで、自分の話す内容でも話すべき箇所と話さなくてもいい箇所が区別できるとのこと。


その他、目から鱗だと感じた箇所を備忘録として洗い出した。


コミュニケーションの大原則

  • ワクチンワード(クッション言葉)は相手に心の準備をしてもらうためにある。

  • ワクチンワードは、相手をうんざりさせない効果もある。ありきたりな質問は、「よく聞かれると思うんですが、」やホメなどのワクチンワードを使うことで相手にわかってると思わせて話しやすくする効果がある。

  • 沈黙は埋めてはいけない。無理やり場をつなぐのは印象を悪化させる。

  • 相手が話に乗ってこなければ乗ってこない理由を聞くのがラリーをスムーズに続けるコツ。

  • コミュニケーションでパスに対してゴールを決めようとするのではなく、パスにはパスで返す。

  • 緊張を隠そうとする姿が一番見てられない。緊張してると伝えるが吉。


プレゼンの奥義

  • 感情先回りフレーズで相手を置いてきぼりにしなければ安心感を与えられる。「~と思われるかもしれませんが」など。

  • 強みと恩恵はセットで話す。そして相手の要望を合わせて考えるとなおよし。

  • 主観と客観の組み合わせが効く。客観的事実は集めるだけ集めて、主観的意見は盛り込むだけ盛り込む。

  • 上手く話そうとせず、伝えたいことを伝えようという気持ちの方が相手を動かす。


ホメの重要性

  • 相手を褒めることはもはやマナー。ナチュラルにほめるべし。

  • 謙遜されて終わるのを防ぐにはホメ+質問が最強。

  • 観察力こそホメの根源

  • いろんな人に言われると思うんですが、というワクチンワードはホメと合わせて使うとかなり喜ばれる

  • 人は頼られるとうれしい生き物で、逆に好意を持たれるから頼るべし

  • 頼るときはホメとセットで。


トークの裏技

  • プロアマの違いは、どれだけフリを丁寧にやるかどうかである。

  • いかにギャップのあるフリを描写するかがオチを最大限生かすコツ。フリは2,3個ストックしてしっかり充実させることでオチが活きる。

  • まず話し手が笑顔じゃないと笑えない。笑顔は自分の想像の5割増しくらいでちょうどいい。

  • 自虐ネタは自己開示として最強でノーリスク。


雑談のルール

  • 下手な人は話の方向性を自分で決めてしまう。

  • 基本は相手が話したいことを探ることであり、そのために「話題のお品書き」を見せてオーダーとること。

  • 相手の名前を連呼することで好印象かつ自分も覚えられる。

  • かわいいバカは最強のポジション。かわいいバカを演じられると自己開示がうまくいくと親近感が増して相手が話しやすくなる。

  • 相手に教わるポジションに自分を持っていく。コミュニケーションでは相手よりもちょっと下の位置に自分を置く方がうまくいく。


本を選ぶ時、誰が書いた本なのかってすごく大事だと思う。
信憑性や説得力が違う。いろんな分野の一流といわれる人の本をもっと読み漁りたいなと思った。そして私は、渡部建はやっぱり一流の人なんだと思う。


以上!

画像引用: https://pin.it/4m5harL

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