21. 日本語教師は給与が低…すぎる
先ほど、たまたまWebで「日本語教師の給料/年収を248名へ調査!給料アップを狙うには?2023年最新版」という記事を読みました。2023年12月11日の記事のようです。
その記事で
『国税庁が公開している「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は443万円で男女別では男性545万円、女性302万円という結果に。専任日本語教師の平均年収312万円は日本の平均年収には及ばない額ですが、実は女性が多く働く業界でもあり、今回の調査でも回答者の7割近くが女性でした。そういったことも踏まえると、”日本語教師は給与が低い”とは一概には言えないでしょう。』というくだりがありました。
…いや、その金額、低いから!
平均年収より低い収入をどうやったら「給与が低いとは一概には言えない」と言えるのでしょうか。
女性なら年収が低くてもいいというような前提になっているけれど、それもおかしい。昔ならともかく、今や男女同権が叫ばれている時代ですよ?
…まあ、叫ばれているばっかりでなかなか同権になっていませんが。
記事では『非常勤日本語教師の約60%が最低でもコマ給1,501円以上もらっているということがわかります』…とも書いてあったんですが、コマ給(45分)1,501円って…一種の専門職であるこの仕事の報酬として、この金額はどう考えたって安すぎるのではないでしょうか。
まだ国家資格化されているわけでもないのに、420時間もの講義を受けて、教育能力試験にも合格して、それでコマ給1,501円って。
ホテルのベッドメイキングで時給1800円なのに…。
なお、私は記事に文句がある訳ではありません。
日本語教師の時給をこの程度にしたまま、学校等で働かせている雇用者の方々や「日本語なんて、誰でも教えられるでしょ?じゃあ、時給は高くなくていいじゃん」などとお考えの方々に文句が言いたいのです。
じゃあアンタ、日本語教えてみな?できるのかい?
ほいでもって、日がな一日働いて、年収300万ちょいの生活してみな?
今の日本で、年収300万で健康で文化的な最低限度の生活を営むことができるの?
そもそも、日本語学校の授業料だって、低すぎると思うんですけどね。
学生に来てもらうために授業料を安く設定して、教員をほぼ定額働かせ放題させるのは本末転倒だと思います。
私はクライエントにその数倍請求しております。私がクライエントに提供しているのはオーダーメイドのプライベートレッスンですしね。でも、我々日本語教師は皆、もっと請求してよいと思うのです。
せめて10分あたり1000円。
そのかわり、専門職としての自負と実力を身につけねばなりませんが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?