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48才 歳の数だけプチ事始め #44 ビデンスピローサ茶を作る

沖縄県の道端や草原に必ずと言って良いほど見かける白い花の雑草。タチアワユキセンダングサという正式名称だが、石垣島では刺し草、スケベ草などという俗称もある。種がかぎ針のような形をしていて服などにくっついて離れないことが変な名前の由来らしいが、この種の発芽率は驚異的で、靴下や軍手にひっついてきた種が庭にこぼれてあっという間に繁茂する非常に厄介な雑草だ。家の庭などで見かけたら即座に抜かないと、とガーデニング愛好家からは忌み嫌われている。しかしこの草、宮古島では「ビデンスピローサ」という名前で健康茶にされているのだ。

初めてその話を聞いたのはもう何年も前になり、気になってはいたのだが、石垣島に来てからは、あまりにこの草が憎らしいほどあちこちに茂ってくるので、見つけたら引っこ抜くのに躍起になるばかりでお茶にしようなどという気にもならなかった。が、最近になって、知り合いの綺麗な女医さんから、ビデンスピローサ茶にはぜひ飲みたくなるような成分がいっぱい!とお聞きして、影響されやすい私は決意したのだ。一度は試してみないと、と。

雑草ばかりで分かり辛いが、白い花がビデンスピローサ

我が家の敷地からは駆除していたはずのビデンスピローサだが、管理の手の行き届かない庭の片隅にしっかりと花を咲かせていた。一掴み切り取って陰干しする。夫からは、何故こんな雑草を突然⁇と不思議がられながら3日間乾燥。雨が降って若干生乾きではあるが、葉と花、茎を切り取ってお茶パックに詰め、熱湯で抽出する。本当は根っこもお茶成分としては良いのだろうけれど風味がキツくなりそうなので今回は葉をメインにした。

お湯を注いで数分で、コーン茶のような麦わら色のお茶が抽出できた。生乾きの葉はまだ青臭い草の香りがしていたが、お茶になると青臭い匂いは消えて微かに香ばしい。が、淹れたてをホットで口に含むと、やはりほのかな雑草の香りがする。。。味はあまりしないので、薬と思えば飲めなくはないか。冷やせば癖はマイルドになるはず、と冷蔵庫で冷やし、アイスで改めていただく。あまり熱いときと差はない気もするが、蒸し暑い空の下氷を入れた薬草茶は身体に染み渡るものがあり、健康に良い気分も倍増しているように思える。また作るかは何とも言えないが。。

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